致死率30%の恐怖の細菌が存在する?!「科学」のちょっぴり怖い一面

暮らし

公開日:2019/2/25

『怖くて眠れなくなる科学』(竹内薫/PHP研究所)

 人工知能、ロボット、最先端医療に事件捜査、色々な分野で活躍し、私たちに便利さや正しい回答、時には夢をくれる「科学」。

 科学が進歩すれば、生活は豊かになり、便利になる。もしかしたら、空飛ぶ車が出来るかもしれないし、身の回りの世話をしてくれるアンドロイドが出来るかもしれないし、雨の日は、自分の周りにバリアを張って濡れないように出来るかもしれない。

 そんな科学の分野から、思わず「知らなきゃよかった!」と背筋が寒くなる「怖い科学」の世界を紹介しているのが『怖くて眠れなくなる科学』(竹内薫/PHP研究所)。身近なものから、壮大なものまで、怖いけど興味をそそるものばかり。飲み会や合コンのネタなどで使えばきっと人気者になれるはずだ。

advertisement

 以下にいくつか気になったものを紹介しよう。あなたは今夜、怖くて眠れなくなってしまうかも……。

■電磁波で人を操ることが出来る!?

 ヘンテコな装置を使って人を洗脳する、操るというマッドサイエンティストをマンガやアニメを見たことがある、という人は少なくないのでは?

 では、現実世界においてそんな事が可能なのか? 実はそういった研究は盛んに行われており、少し怖い結果が出ている。実験は右手と左手、どちらを動かすか被験者がランダムに決める、というもの。しかし、実際には脳に磁力をかけて動かす手を決めさせていたというのだ。

 さらに、恐ろしいのは操られていることに気付いていないこと。あなたが取っている今の行動は、あなたが考え、決断した行動だろうか? もしかしたら、すでに誰かに操られている……なんてことも。

■エイリアンが実在したら人は捕食されてしまう?

 宇宙の話をすると、今も昔も変わらず、エイリアン(地球外生命体)の話題がのぼる。宇宙人がいるとすれば、どのような風貌をしているのだろうか。古典的なタコだろうか。それとも、我々と同じ人の形をしているのだろうか。ちなみに、探査機などを飛ばす際、「私たちはここにいる」というメッセージも一緒に飛ばしているとか。

 だが、ここで考えてみてほしい。もし、地球外生命体が地球にやってきたら、地球人のメッセージを解読し、彼らの星から地球に来る、ということになる。それが出来るということは、彼らの文明レベルは、私たちのレベルをゆうに超えているだろう。

 文明レベルに大きな差があれば、我々人間は彼らから見れば下等な生物。我々が牛や豚、魚を食べるように、人間がエイリアンの捕食対象になる可能性があるだろう。映画のように、宇宙人から蹂躙されるときが来るかもしれない。考えただけでも、恐ろしい話ではないだろうか。

■致死率30%の恐怖の細菌が存在する

「人食いバクテリア」という名前を知っているだろうか。バクテリアは細菌のことで、実に多くの種類が存在する。

 その中の一つである人食いバクテリアに感染すると、手足が疼くように痛み、数十時間経つと臓器不全や手足の壊死が起こり、やがて死に至る。その致死率はなんと30%。仮に一命を取り留めたとしても、患部を大きく切除しなければならず、重度の後遺症が残る。

 人食いバクテリアは私たちの体に普通に存在するバクテリアの一種。だが、いつどのタイミングで致死率30%の細菌になってしまうのか「原因不明」なのだとか……。

 本書は、科学の怖い側面だけでなく、人にまつわる知識や、宇宙の知識、病の知識なども豊富。飲み会などの話のネタにも使えるはずだ。是非、本書の怖さと面白さを感じてほしい。

文=冴島友貴