借金するならサラ金より先に行くべき場所がある 【人生最悪のピンチを乗り切る知識】レベル2
公開日:2019/2/27
急に車のブレーキがきかない、クレジットカードが不正利用された、乗った飛行機が墜落しそうだ――映画やドラマで他人事として見ていた絶体絶命の危機やアクシデントは、シチュエーションが変わればいつ自分の身に起こるか予測できないものだ。
予期せぬピンチに遭遇するとき、人の身を救うのは「知恵・知識」だ。人生最悪の危機を乗り切るためのヒントを、『サメに襲われたら鼻の頭を叩け 最悪の状況を乗り切る100の解決策』(鉄人社編集部:編/鉄人社)から緊迫度のレベル別に紹介したい。ピンチを乗り切る合言葉は、「知識は裏切らない」だ。
■金がなくてピンチ…を救う“公的な貸付制度”がある! (本書68ページ)
金がない。急に不足して困ったというときもあれば、失業中でここしばらく慢性的にないという人もいるかもしれない。日々の生活にも困窮するほど緊迫しているが、友達や家族にも借りられないし、消費者金融でキャッシングでも…と思い詰めてしまう前に、ありがたい情報がある。
市役所や区役所などでお金を借りられる「生活福祉資金貸付制度」が、それだ。条件や対象がきちんと定められているので、東京都内共通の制度を参考に紹介したい。
生活福祉資金貸付制度
低所得世帯や障害者世帯、療養または介護を要する高齢者がいる世帯に対して、無利子または低利子で貸付を行う制度
整理すると、貸付対象は(1)低所得世帯、(2)障害者世帯、(3)高齢者世帯であることが条件とされ、福祉を目的としているため審査は緩くない。この貸付制度の最大のメリットは「低金利」であることだ。消費者金融は11~14%ぐらいで設定されていることが多いが、この公的制度だと「年利1.5%」で借りることができる。この差は非常に大きい。
手続きに時間がかかり審査は厳しいが、“生活に困窮している”という自覚があれば相談に訪れる価値はあるだろう。
本書は、こんな人生上の大ピンチから、「海中で人食いサメに襲われたら」という超ハード級の危機にいたるまで、上手に切り抜け生き残る解決策を教えてくれる1冊だ。どのページの知識も、将来あなたを救ってくれるはずだ。一度蓄えた知識は裏切らない。いつやって来るか分からないアクシデントに、今日から備えておこう。
文=田坂文