専業主婦こそ起業向き! 主婦感覚を活かしてあなたの人生をグッとときめかせる方法

ビジネス

公開日:2019/2/28

『人生が二度ときめく主婦社長のすすめ』(山岡まさえ/マガジンランド)

「主婦カツ!」(NHK)や「グッドワイフ」(TBS)など、主婦が子育てや家事で培ったスキルを仕事に活かすドラマが話題となり、今世間では“主婦力”への評価が見直されつつあります。

 今の社会にこそ専業主婦のマネージメント力やコミュニケーション力が必要とされていると話すのは、21年間の専業主婦生活の後に起業し、現在、株式会社wGlue Japanの代表取締役と一般社団法人日本グルーデコ協会の代表理事を務める山岡まさえさん。

 著書『人生が二度ときめく主婦社長のすすめ』(マガジンランド)では、ご自身の主婦時代の子育てや家事での経験談を例に、その時々での考え方や行動を具体的に綴りながら、日常の中でできるビジネスに通用する「主婦脳」の鍛え方を公開しています。

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■「主婦感覚」を「主婦脳」に切り替える

 山岡さんが言う「主婦脳」とは、家事や献立のマネージメントや、ご近所づきあいでのコミュニケーションなど、日頃主婦が当たり前にやっている仕事をビジネスの発想で捉えられるようになること。例えば、スーパーでの買い物ひとつを取っても、「主婦脳」は鍛えられるそう。

“例えば、10円安いマヨネーズを買うために、自転車で往復1時間かかるスーパーに行くとしましょう。この発想は「主婦感覚」ですが、これを「主婦脳」で考えると、1時間あったら家のリビングの掃除ができるな、家のなかを快適にする方が10円安いマヨネーズを買うより価値的だな、と考えることができます。(中略)さらに、お料理の手を抜くためだけにマヨネーズが必要だとしたら? マヨネーズを使わずに、同じような料理が作れないかな? という視点をもつと、意外といいアイデアが浮かんできて、そこから発明につながることも。”

 山岡さんによると、日常の出来事はすべて考え方次第で「主婦脳」のトレーニングの場になるのだといいます。親が子どもの将来のために習い事をさせるのは、会社が社員教育のためのセミナーにお金を出すことと同じ。家族も親戚もご近所というコミュニティも、会社と同じ組織と考えれば、接し方で快適さは変わるもの。主婦の日常での経験は、ビジネスに置き換えられることばかり。専業主婦でいることをどう考えるかで、将来の自分のビジネスに活かすことができるのです。

■自分の“主婦力”の棚卸をするきっかけに

 子育てが終わるということは、自由な時間が増えると同時に、今後の自分の生き方に再度向き合う機会を得るということでもあります。「これからは自分らしく、なんて言っても、わたしに起業は無理だわ」と思うあなたも、懸命に主婦をやってきたのなら、きっとキラリと光るものを持っているはず。

 世間の主婦力への評価が見直されてきていますが、まずは主婦であるあなた自身が、これから何ができるのか、自分のスキルを再評価するきっかけとして、本書を読んでみてはいかがでしょうか。

文=三浦小枝