下ネタでドン引きされる人、好き放題やって人気者になる人。その境界線を学ぼう

ビジネス

公開日:2019/3/5

『やりたいことをやってもなぜか好かれる男になるための42のリスト』(潮凪洋介/ぴあ)

 楽しい会話かと期待したのも束の間、気づけば一方的に自分の話ばかりしてしまうオジサンのことを、巷では「会話泥棒」と呼ぶらしい。自分の地位や収入、あるいは有名人の知り合いのアピールばかりをする「自慢男」も煙たがられる。あなたの周囲にそんな「会話泥棒」や「自慢男」はいないだろうか。はたまた、あなた自身が時としてそんな存在になってしまってはいないだろうか?

 他人から煙たがられず、さらには魅力的でおもしろい人だと思われたい。男は中高年になってもそういった思いを持っているものだ。『やりたいことをやってもなぜか好かれる男になるための42のリスト』(潮凪洋介/ぴあ)によると、冒頭に挙げたような振る舞いは言うまでもなくNGであり、もともと面白味を持っていた人だとしても、一発で台無しにしてしまうくらいの悪癖であるという。

 本書が目指すのは、ずばり「面白味のある男」。ルックスは並程度でも、お金持ちでなくても、異性を魅了し、同性の仲間にも慕われる。そんなオトナの男には、必ずと言ってよいほど「面白味」があるそうだ。

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■面と向かって「オマエ、腹立つなあ」と言える?

「面白味のある男」は楽天的に見えるので、「怒り」とは無縁であるというイメージもあるかもしれない。だが実際はそうではなく、「面白味のある男」は、上手に「怒り」をさらけ出すことができるのだと本書は説く。彼らは、気に入らないことがあっても完全に怒るのではなく、その相手に「オマエ、腹立つなあ」と突っ込みのように、半笑いでスパッと言い切ることができる。

 日本には、言いたいことを率直に言えない人も多い。だからこそ、見ようによっては大人げなく、ちょっと感じが悪いようにも受け取れるこの発言に対して、周囲は「憧れの念」を抱くのだ。シャレになる範囲で、自分に嘘をつかずに感情を噴出できる男は、魅力的に映るのだ。

■「下ネタ」を言ってもいい。でも後味は爽やか?

 セクハラがきちんと問題視されるようになって久しいが、世の中には2種類の「下ネタ愛好家」がいると著者は述べる。それは、下ネタを言ったときにベタッとした空気をつくるタイプと、言い放ったあとに爽やかな風を吹かせるタイプなのだとか。周りの男性を見渡してみると、確かにどちらも見受けられるのではないだろうか。

「面白味のある男」になりたいなら、ぜひ後者を目指してほしい。「爽やか下ネタ」を心掛けることで、どんどん人気を集めることができるのだとか。対照的に、「ベタつき癖」のある前者は、下ネタを言うたびに人間関係を壊しまくり、終いには「あの人たち下品ね…」と、そこに居合わせた仲間も巻き添えで女性からバッサリ切られてしまうというから気をつけたい。

 ではどうすれば「後味爽やかな下ネタフリーク」になれるのか。心がけることは次のようなポイントだという。

□今このシーンにエロ話が合うかどうかを確認する。
□話すときの鼻息を抑える。
□最後にオチをつくる。

 以上のことに気をつけると、下ネタもサラッとした雰囲気で、後味も数段爽やかなものとなるだろう。「面白味のある男」として周りから重宝される、「愛される下ネタ愛好家」を目指すのが吉なのだという。

 ここで紹介したものは本書の一部に過ぎないが、こんな「面白味のある男」になれたら、仲間もどんどん増え、異性からの目線も変わり、「好かれるオジサン」になれそうだと素直に思える。

「面白味」はあなたの中に眠る「人間らしさ」を活かすことで生み出される要素。仕事、恋愛、趣味といった日常のすべてが「面白味」によってますます輝き始めることだろう。

文=K(稲)