【EDチェックリスト付】「朝勃ち」の具合は、深刻な病気のバロメーター!?

健康・美容

更新日:2020/5/11

■朝勃ちが健康のバロメーターになるメカニズムとは?

 朝起きるときにペニスが勃起している状態が、朝勃ち。年齢を重ねるとともに、その回数が減り、硬度が落ちていくのは当たり前、と考えていないだろうか? しかし、本書は「男性機能の低下は、重大な病気の予兆であることが少なくない」と警鐘を鳴らす。

 たとえば、朝勃ちが毎日のように起こっているなら、血液が体内の血管中をサラサラと流れていて、血液循環は良好だと考えられるという。しかし、もし1カ月以上も朝勃ちがない場合は血液がドロドロの状態になっているか、動脈硬化が進行しつつあるか、(恐ろしいことに)その両方の可能性があるというから大事だ。

 勃起は、ペニス内部の海綿体に血液が流れ込むことによって起きる。海綿体には毛細血管がたくさん集まっているが、その血管は細くデリケートなため、血液がドロドロになっていたり、血管が硬くなっていると、血液が海綿体の中にスムーズに流れ込んでいかず、勃起しなくなる。これが、朝勃ちが健康状態のバロメーターになる理由だ。

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 では、EDを治すには、いったいどうすればいいのか? その答えとして鶴見氏自身も実践し、クリニックで多くの患者を健康に導いてきたのが「酵素食」だ。

 人間は食事をとおして栄養を体に取り入れ、その栄養をエネルギーとして内臓や筋肉などを動かしている。そのとき体中で起きている化学反応をスムーズに行うために欠かせないのが、酵素だ。酵素食は、人にとって必要不可欠な酵素を効率的に体内に取り込み、根本的な部分から体の状態を健全にしていくためのものだ。著者の挙げる事例はこんなものだ。

・生食中心に食べる(生食6:加熱食4)
・発酵食品を意識的に摂る
・1日2食が原則
・砂糖と悪い油は禁物

 それぞれのポイントや具体的な酵素食の内容などは、本書にくわしく解説されているが、体を中から整えていくことで、男性機能の回復や活力に満ちた毎日を可能にする。そんなポイントを、ぜひ本書から学んでもらいたい。

 まだEDのことなんて心配しなくても…という方もいるかもしれない。しかし、健康状態がよければ、男性機能も自然といい状態にあるもの。そう考えてみると、日々の食生活を見直し、充実した日々を送ることを今からめざしてみてもよいのではないだろうか。

文=井上淳