月何回の「射精」がもっとも健康的? 男性の健康に不可欠な勃起と射精のメカニズム
更新日:2020/7/2
オトコたるもの、いくつになっても“性”に寛容でありたいものだ。もちろん節度を持って、という前提ではあるものの、年齢を重ねてもほとばしる“ムラムラ”を抑えきれない男性というのは、どこかエネルギッシュで若々しいような印象も受ける。
さて、オトコにとっての性行為といえば、“勃起”と“射精”で完結するのはおそらく誰もが認識しているが、ED(勃起不全)に悩む人たちの声もある。そこで、オトコの下半身事情を医学的に解説した泌尿器科医による書籍『男性機能の「真実」』(永井敦/ブックマン社)をたよりに、オトコの身体について迫ってみたい。
■改めて知る“勃起”のメカニズム
スケベな場面や動画などを目にしたとき勃起するというのは、男性であれば誰もが日常で味わっていることだろう。しかし、「なぜ私たちは勃起するのか」というメカニズムを、大人になって学ぶ機会は少ない。本書では、その最新研究結果を紹介している。
性的な刺激を受けると、大脳からのシグナルにより副交感神経が興奮して、骨盤末端神経からNO(一酸化炭素)が放出される。やがてNOが陰茎海綿体へと染み渡ったのち、今度は特殊な反応によりcGMP(環状グアノシン一リン酸)が海綿体内で増加。そして、cGMPが増加すると筋肉の塊である陰茎海綿体が弛緩すると共に、内部へと急激に動脈血が送り込まれることで勃起するというのが、大まかな流れである。