プロ野球では、「おろしたての白いボール」は使わない?『伝説のクイズ王も驚いた予想を超えてくる雑学の本』/連載4
更新日:2019/3/18
『伝説のクイズ王も驚いた予想を超えてくる雑学の本』(三笠書房)は、百戦錬磨の「クイズ王」である著者の西澤泰生氏が古今東西から集めた雑学ネタを厳選して収録した1冊! 「1時間はどうして60分?」といった身近な疑問から、意外なルーツ、歴史・偉人にまつわるトリビア、笑える話、感動エピソードまで「なるほど!」「すごい!」「へぇ~!」と思えるネタを本書から紹介します。
【?】プロ野球では、「おろしたての白いボール」は使わない?
野球で使うボールのことを、その色から「白球」なんていいますよね。
でも実は、プロ野球では、おろしたての真っ白なボールが試合で使われることはありません。
プロ野球では、試合で使用するボールは、新品のボールに塗られている蝋による滑りを無くすために、特殊な砂によってあらかじめ汚すことが公認野球規則によって決められているのです。
この「ボールを汚すための砂」は「もみ砂」と呼ばれ、2011年からは12球団ともに同じ「もみ砂」を使うよう統一されています。
この「もみ砂」は、歩くと音がする「鳴き砂」で有名な京都府京丹後市の琴引浜の白砂と、鹿児島県の火山灰を含む黒土を「秘密の配合比率」でブレンドして作るそうです。
「おろしたてのボールは汚してから使う」のはメジャーリーグも同じで、こちらは、匂いがなくてボールに塗っても黒くならないという、「デラウェア川の支流の泥」で汚すことが決められています。
しかし、日本と同様、その泥の加工方法は秘密にされているそうです。