“顔タイプ診断”で本当に似合う服を見つけよう! 骨格診断×パーソナルカラー診断にしっくりこなかった人にも!
公開日:2019/3/24
「おしゃれにはセンスやテクニックが必要。自分にはセンスがないからおしゃれになれない…」そう思っておしゃれをあきらめていませんか? そんな人には『顔タイプ診断(R)で見つかる本当に似合う服』(岡田実子/かんき出版)の一読をおすすめします。
おしゃれとは何か。それに簡単に答えられる人は少ないかもしれません。これまで5000人以上の女性を見てきた著者いわく、おしゃれとは「似合う服を着ていること」であるといいます。有名女優やモデルが着ているトレンドの高価な服ではなく、プチプラでもその人に似合っているかどうかがおしゃれの分かれ目となるのです。
似合う服が見つかると、服が自分の魅力を引き立ててくれます。おしゃれが難しいのは、その「似合う服」が一人一人異なるからです。おしゃれとは「自分の外見を客観的に知ること」から始まると考えてよいでしょう。
似合う服を大きく左右するのは顔立ちです。本書の中でいくつかの質問に答えることで、8つの顔のタイプの中から自分のタイプが分かります。顔立ちのタイプを8つに分けることで、似合う服のテイスト、靴、バッグ、帽子、アクセサリーが見極められるようになります。たしかに一度読んだだけでは完全に見極められるようにはならないかもしれませんが、おしゃれに見えるためのコツを知ればがむしゃらにおしゃれの研究をするよりも、ずっと効率がよくなることは間違いありません。
実際に診断してみたところ、これまでの経験からなんとなく自分に似合う服の系統をつかんでいたのですが、それが理論付けられたように感じました。本書の中で特に参考になると感じたのは、似合う服探しにはファッション誌をフル活用するということ。モデルの顔写真の部分に、自分の顔写真を当てて雰囲気をつかむという方法です。実際のサイズ感は試着してみなければ分からないものの、似合う服は顔立ちで決まることを考えるとこれは理にかなった方法であることが分かります。
インターネットで買い物をするときにも、アイテムの画面の上に自分の顔写真を当てることで似合うかどうかのイメージがつかめます。イメージをつかんでから実際に店頭に足を運べば大きな時間の節約になりますし、オンラインショッピングでも失敗の確率を下げることができるでしょう。
本書で解説されている診断タイプは一生ものです。体形が変わっても、顔にシミやシワが増えても似合う服のタイプはずっと変わらないそうです。それでも何年も前のものを着ている人は、決しておしゃれとは言えません。年齢に合わせてアップデートし続けていくことも大切です。そのために、店選びのコツやクローゼットの見直し方、垢抜けした大人に見えるための方法などさまざまなコツが紹介されています。
読んでいて安心したのは、買うべき服には偏りがあってもいいというところです。普通は同じ色ばかりだとつまらないからと、色でもアイテムでもバランスがとれるようにまんべんなくそろえようと思ってしまいます。しかし、本当に買うべきなのは着ていて気分が上がるものだけ。予算に限りがあるのは普通なので、似合うものだけ、素敵に見えるものだけをそろえていけばよいのだと思うと心理的な負担もずいぶんと減るのではないでしょうか。
本書は「自信を持って服選びをしたい」そう考えるすべての女性におすすめです。
文=いづつえり