きっかけは友バナ! 読書ニガテな小学生女子を夢中にさせた友情・初恋短編集って?
更新日:2019/3/29
「本が好きな子になってほしいのに、全然読んでくれない」「マンガ本は好きだけど、小説系は興味がないみたい…」子どもの読書離れに嘆く親が増えています。『ストロベリーデイズ 友情~くもりのち晴れ~』『ストロベリーデイズ 初恋~トキメキの瞬間~』(粟生こずえ:著、いつか :イラスト/主婦の友社)は、“文章を読むのがニガテ”“はじめて小説を読む”そんな小学生女子が夢中で読める工夫がつまった短編集。
オシャレ、将来の夢、友情、恋…。このシリーズのポイントは、女の子が大好きな世界観。友情ストーリーに「わかるわかる」と共感したり、まだ経験したことのない初恋ストーリーにキュンとさせられたり、少しの勇気で自分をとりまく世界が大きく変わることを感じられる6つの物語を展開しています。
そして、マンガを読むようにスラスラ読めるところも魅力。セリフが多めで、各ストーリーの最後には、「オシャレコーディネートレッスン」や「友達との仲直りテク」、「かわいく写るテク」など、イラスト入りの楽しいコラムも!
「ありがとう。オレ、歌川がいたからがんばれた」
「そんな……あたしなんか……。
みんな、がんばったからさあ」
だけど。裕也はちょっと首をかしげると。
「うん、そうなんだけど、歌川はトクベツだよ。
うーんと……つまり……」
(初恋第2話「がんばってるキミが好き」より p.34)
実際に、小学生の女の子は、この本からどのような印象を受けるのでしょうか。発売前にモニターの女の子に読んでもらうと、「今の私にぴったりでおもしろかった。女子あるあるがいっぱい!」「本当の親友がどんなものかわかった」と共感したり、「大きな夢にチャレンジするってすごい」「誰だっておしゃれになれるんだ!って思った」と勇気づけられたりしたようです。また、初恋の描写については「本当の恋ってこんなカンジなの? って思った」「恋がしたくなった」と、ちょっぴり憧れも感じた様子。一方で、お母さんからも、「子どもに少し足りないチャレンジ精神やちょっとした勇気が盛り込まれていてよかった」と、好評だったといいます。
縦書きの文章をスラスラと読めるようになると、読書が苦ではなくなり、いろんな物語や知識を本から吸収できるようになります。その習慣を持てるか持てないかは、子どもにとってとても重要なこと。このシリーズはそのきっかけになるに違いありません。
「うちの子を本好きにしたいけど、どうしたらいいのかわからない…」と思い悩んでいる親御さんたちはぜひ一度この本を手にとってみてはいかがでしょうか。絵本やマンガしか読んだことがないという子も、女の子が大好きなものがギュッと詰まったこの本なら、夢中になって読んでくれること間違いなしです。
文=アサトーミナミ
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