あなた担当の守護神様を見つけませんか。いらっしゃる神社を参拝して絆を深めよう
更新日:2019/4/16
あなたはどのくらい「神社」にお参りしているだろう? 「初詣だけ」という人が一般的かもしれないが、「このお願いにはこの神社が強い」と聞いて(「合格祈願」には菅原道眞を祀った天神様系がいいとか)、わざわざその神社に足を運んだ経験がある人も案外いるのではないだろうか。
ところで、実は人にはそれぞれ個人の守護神様のいる神社があり、その神様にお祈りするのが「もっとも効き目がある」らしい。このほど出版された『「あなた担当の神様」のみつけかた』(真壁辰郎/飛鳥新社)は、私たちそれぞれに一生にわたって守護してくれるオンリーワンの神様がいること、そしてその神様の探し方だけでなく、お付き合いの仕方まで教えてくれるという興味深い1冊だ。
本書によれば、その神様は「産土神様(うぶすながみさま)」と呼ばれ、その神様がいらっしゃる社は「産土神社(うぶすなじんじゃ)」。産土神とは一般に太古よりその土地にいる神々であり各地に祀られているが、自分とご縁が結ばれた産土神は「自分の担当の神様」として、成長して遠い地に引っ越しても、ずっとそばで見守り続けてくれる守護神になってくれるのだという。どの神様よりもいちばん自分のことを知ってくれているので、なんと自分に合う恋人や就職先とのご縁までサポートしてくれるのだそう。有名な神社におまいりするより心強いのはもちろん、有名な神社に参拝する前にその神様との間を橋渡ししてくれたりもする頼れる神様なのだ。
著者は人々の産土神社探しを手助けする「産土神社鑑定士」としてこれまで5000人以上の産土神様を発見したのだとか。たとえば同じ場所で生まれた兄弟であっても別の神様が産土神であることもめずらしくなく、自分にとっての「オンリーワン」は意識して探さなくては見つからないものだという。
うれしいことに本書は「本来持っている感性を研ぎ澄ませれば産土神様は自分で探すこともできる」と、素人の私たちが自力で産土神を探すガイドにもなってくれる。それによれば、まず必要なのは「自分が母親の胎内にいた頃にどこに住んでいたか」を把握すること。特に妊娠5、6カ月の頃に実母が住んでいた場所が重要であり、その場所から一里(約4キロ)の場所にある神社をピックアップする。そのひとつひとつにお参りすることで、自分のフィーリングと照らし合わせていくというものだが、実際の着眼点や気をつけたいポイントがもろもろあるので、ぜひ本を参考に興味のある方はトライしてみてほしい。
ちなみに本書にある実践は、決してハイパーな要求ではないのでご安心を。神社への「正しい参拝の仕方」など、普段の神社への参拝にも応用できる知恵も豊富で、知っておいて損はないだろう。まもなく大型連休がやってくる。本書を片手にマイ産土神社をじっくり探し出し、「開運祈願」はいかがだろうか。
文=荒井理恵