「合コン文化はなし」「中学生からTバック着用」こんなに違う!アメリカ女子のリアル

マンガ

更新日:2019/5/7

『アメリカ現地校に通う女子高生の生態図鑑「アメリカ女子 日本女子」のリアル』(みゃびー/KADOKAWA)

 2020年の東京オリンピック開催に向け、これまで以上に他国の人々と交流を深めることが注目されている。離れた土地で異なる文化を育んできた人と繋がるためには、言葉を学ぶだけでは足りない。本当に心を通わせるためには、“リアル”を知ることが重要なのである。『アメリカの現地校に通う女子高生の生態図鑑「アメリカ女子 日本女子」のリアル』(みゃびー/KADOKAWA)は、ときに英語力より重要となる「異文化理解力」が身に付く一冊だ。

 執筆したのは、海外在歴9年目となるニューヨーク在住の女子高生。人生の半分を海外で暮らしてきた著者は、日々の暮らしのなかで「他国の人と関係を築くコツ」を体得してきたのだ。本書はそんな“生”の体験を基に、アメリカ女子と日本女子の違いを独自の視点で比較、分析した書籍。学校生活・接客・恋愛・友だちなど、ジャンル別に著者が感じたカルチャーショックやアメリカの独自文化が紹介されている。

 ロマンティックな男性が多いイメージのあるアメリカだが、意外にも告白から交際に発展するパターンは少数派。友だちから自然な流れでカップルになる場合が多く、日本のような“合コン文化”はあまりないのだそう。加えて、「謙遜=美徳」と考えられている日本とは異なり、自分のパートナーを堂々と自慢することが一般的。誰に対しても相手への愛情をオープンに伝えるのだとか。

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 また、ファッションやメイクに関しても「中高生でもグラビアアイドル並の谷間&Tバック着用」「歯並びの重要性は高く、就活に悪影響を及ぼす可能性もある」「ショートヘアや短い前髪は非モテ」など、衝撃的なアメリカ文化が数多く紹介されている。

 この他にも、本書ではリアルな話し言葉やネットスラングをまとめた英会話フレーズ集も収録。「I’m jelly=羨ましい」「my bad=私のミス!」など、つい使ってみたくなるネイティブ英語を学べる。登場するエピソードには著者のユニークなコメントやイラストが添えられているため、自らが体験したかのようにアメリカ生活の様子が浮かぶのだ。

 今後ますますグローバル化が進み、多文化共生はメジャーなものとなる。国籍・性別・年代を超えて異文化交流を深めるためには、相手をよく理解して接することがなによりも重要。海外文化を知るキッカケ作りや自らの視野を広げるためにも、本書からアメリカ女子のリアルを感じ取ってほしい。

文=山本杏奈