『ノラネコぐんだん』総進撃!? か、かわいい…… 4コマ漫画&英語ブックをニャー、読みたいね!
更新日:2019/4/20
絵本で大人気の黄色い悪党たち、ノラネコぐんだんが時代をまたいで、またまた世間をお騒がせ! 「工藤ノリコ 絵本作家20周年記念 ノラネコぐんだん展」の開催と同時に、一気に2冊の新刊が発売になりました。
その名も『ノラネコぐんだんコミック』『ノラネコぐんだんふねにのる Noraneko Gundan’s going on board!』(ともに、工藤ノリコ/白泉社)――そう、今度はコミックと英語ブックでノラネコぐんだんが大暴れしちゃうんです。ノラネコぐんだんのルーツであるコミックと、新たに広がる英語の世界をご紹介します。
■『ノラネコぐんだんコミック』~シリーズの原点・4コマ傑作集
絵本の“ノラネコぐんだん”シリーズの原点は、作者・工藤ノリコ先生の4コマ漫画『がんばれ! ワンワンちゃん』です。1998年から掲載誌を移しながら20年以上も続く人気4コマ作品で、タイトルのとおり、主人公はワンワンちゃんです。
「様々な職業に挑戦し、真面目に取り組む犬」のワンワンちゃんを、困らせ続けているのが「ノラネコ軍団」です。『ノラネコぐんだんコミック』には、約650本の4コマ作品から選びぬかれた269本が収められています。
漢字表記のノラネコ軍団は、4コマ版では「何匹いるのかわからない軍団」として描かれています。でも、「しれっと悪だくみをする」感じは、絵本版と全く同じノラネコたちです。
そして、絵本でもお馴染みのマーミーちゃん、パッポヒ、ノーベル君といったキャラクターたちも登場します。マーミーちゃんがロボットだとか、ノーベル君がワンワンちゃんの後輩だとか、絵本を読んでいるだけではわからない話も紹介されていて、「ノラネコぐんだんワールド」がより深く、楽しめること間違いなし!
4コマ作品の中では、ノラネコたちは「銭湯」「ホテル」「運動場」など様々な場所で悪さをしていて、今後の絵本の物語の舞台やヒントがそこに隠されているかもしれません。
巻末には、連載初期からの4コマも掲載されており、工藤ノリコ先生の絵柄やキャラクターたちの変遷も楽しめます。
■『ノラネコぐんだんふねにのる』~初めての英語はノラネコたちと
こちらは、絵本のノラネコぐんだんが「ふね」に乗る物語。いつもと違うのは、お話はすべて「絵」と「英単語」だけでつづられている点です。
ノラネコぐんだんが「Apple(s)」をかじりながら「The Sun」のもと「Walk」していく道ばたには、「Flower(s)」が咲き、「Bee」が飛んでいます。ノラネコたちは「Good morning」と朝のあいさつ。「River」に出くわしたノラネコたちは「Don’t touch さわらないで」の看板におかまいなく、川岸の古い「Boat」に乗り込み出発!
でも、ただのボートの旅にならないのが、ノラネコぐんだんのお約束。大海原で、無人島で、ハプニングと大冒険がノラネコたちを待ち受けています。
そして、8匹を乗せた「ふね」は、読者の想像もしない場所へと向かい、ノラネコたちに絶体絶命の大ピンチが訪れるのですが――それは、ぜひ『ノラネコぐんだんふねにのる』を読んで、ドキドキハラハラしてくださいね。
ノラネコぐんだんの大冒険はどこまで続くのか? 黄色い悪党たちの次なるターゲットはいったいなにか? 世界中がノラネコぐんだんのとりこになっちゃう日を待ちわびながら――ニャー、ふねのりたいね!
文=水陶マコト