女子たちの望みを叶える究極の存在!『素敵な彼氏』桐山くんの刺激的なセリフ5選!

マンガ

更新日:2019/4/22

『素敵な彼氏』(河原和音/集英社)

“素敵な彼氏”を思い浮かべろと言われたら、あなたは、どんな人を想像しますか? 優しい人、クールな人、笑顔が可愛い人、ユーモアのある人……。その答えは、十人十色でしょう。

 そんな、女子たちが理想とする“素敵な彼氏”の条件を、少しずつ集めて具現化したキャラクターがいるのをご存じでしょうか。河原和音先生の描く『素敵な彼氏』の桐山直也くん、その人です。

 既刊9巻のこの作品は、河原ワールド全開の、王道学園ラブコメディ。

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“カレシ”という存在に、異様な憧れを持つ主人公の小桜ののか。高校生になったら、自然と彼氏ができるはず……と思っていたものの、期待虚しく、一向に彼氏はできません。そんなある日、友達に誘われて行った合コンで出会ったのが、桐山くん。初対面のののかに、「一生、彼氏できなそう」と暴言を吐きます。落ち込むののかでしたが、この出会いこそが、2人のラブストーリーのはじまりだったのです。

 読めない男・桐山くんと、天然女子・ののかの距離が、少しずつ縮まっていく様子に、ニヤニヤが止まりません。

 河原先生といえば、『先生!』や『高校デビュー』、『青空エール』など、ヒット作を連発する大人気漫画家。どの作品にも、「惚れてまうやろ」を連発したくなるようなヒーローが登場し、読者たちをときめかせてきました。が、それでも桐山くんほど、胸を焦がすようなヒーローがかつていたでしょうか? いや、いなかったはず。

 女子100人くらいに、求める彼氏像をインタビューして、答えを集約し、いいところだけを抽出したキャラクター。桐山くんは、そんな存在と言えるでしょう。

 桐山くんは、一見、何を考えているかわからない、ちょっとミステリアスな男の子。そんな桐山くんが、見た目も性格も、ザ・女子なヒロインののかに対し、序盤からどんどんアプローチを仕掛けていきます。ところが、恋愛偏差値が限りなく低いののかは、桐山くんの献身に一切気づかない。読者はそんなののかを見て、「素敵な彼氏、そこにいるじゃん!」と、ツッコまずにはいられません。

 実際に、桐山くんがどんな風に素敵な人なのか? まだ知らない人に知ってほしいという願いを込めて、桐山くんが放った、乙女を骨抜きにするセリフ5選をお届けしたいと思います。

●「気付いたか」(第1話)

 バイト帰りに、夜道を一緒に帰る桐山くんとののか。雑談しながら歩いているといつの間にか、ののかの家の前。「もしかして送ってくれたの?」という、ののかの言葉のあとに放ったセリフがこちらです。実はこの直後、ちょっとした憎まれ口を叩くのですが、ののかが気負わないようにするための、桐山くんなりの気遣いなのです。さりげない優しさに、キュンキュンが止まりません。

●「連絡先教えるから マジでなんかあったら連絡よこせよ」(第1話)

 合コンに行くののかへの、一言。桐山くんは、「連絡先、交換しようゼ」なんて、普通のことは言いません。連絡先ひとつ聞くのにも、一捻り加えてくれます。もちろん、この言葉には「何かあったら、いつでも俺を呼べよ」という、サブテキストが隠されているわけです。甘酸っぱさで体が打ち震えます。

●「ののか かわいい」(第2話)

 可愛いと言われたくらいでドキつかないと言うののかに、桐山くんが耳元で囁いたセリフです。案の定、顔を真っ赤に染めるののかを見て、楽しむ桐山くん……Sっ気があるところも最高なんです、彼。

●「たのしくなかったら来ないよ」(第3話)

 ホワイトデーに、ののかをデートに誘った桐山くん。遊んでいる途中、ふとしたことでネガティブになったののかに、「オレがたのしいから誘ってんだけど」と桐山くん。「私といてたのしいってこと?」と尋ねるののかに対して言ったセリフがコレです。シンプルに「楽しいよ」と返してもいいところを、あえて、回りくどく伝えるのが、桐山スタイルです。

●「赤だよ」(第4話)

 言葉のみならず、行動も素敵な桐山くん。会話に夢中で赤信号を渡ろうとするののかの腕を掴んで、止めます。歩いているときに、さりげなくエスコートできる男子は問答無用でモテますが、桐山くんはしっかり身に付いています。こんな風にボディタッチされたら、たまらんです。

 付き合う前から素敵な桐山くんは、付き合ってからは、さらに素敵になっていきます。高校時代、こんな人がいてくれたらどんなに素晴らしかったでしょうか……。第10巻は、7月25日発売予定。素敵な桐山くんを、みんなで堪能しようじゃありませんか。

文=島野美穂(清談社)