『この英語、どう違う?』「sometime」と「some time」と「sometimes」/【連載第10回】
公開日:2019/5/6
『この英語、どう違う?』(ルーク・タニクリフ/KADOKAWA)は、日本人が間違いやすい、似た意味を持つ2つ以上の英単語の違いを分かりやすく解説した1冊です。どれも日本人になじみ深い単語なので、しばらく英語から離れていた人でも楽しく読めることうけあい。ここで、本書で紹介している英単語を10組ピックアップして紹介します。最終回は「sometime」と「some time」と「sometimes」の違いです。
sometime vs. some time vs. sometimes ――ネイティブも混乱する3つの表現
sometime「いつか」は、友だちなどを誘うときに、よく使います。特に、日付を特定したくないときです。このような場合は、sometimeを文章の最後につけます。
We should hang out sometime.
(いつか遊ぼうよ)
I would like to go to the opera with you sometime.
(いつかあなたと一緒にオペラを観に行きたいな)
ちなみに、somedayも「いつか」という意味で使いますが、sometimeよりも遠い未来を表します。
Someday I would like to go to Japan.
(いつか日本に行きたい)※たぶん、何年か後
sometimes「時々」は、繰り返しているできごとを表すときに使う単語だから、複数形になる……というふうに考えると、sがついているsometimesだと覚えられるでしょう。
Sometimes I like to take my kids to the pool.
(時々、子どもたちをプールに連れて行くのが好きだ)
some time「時期」のsomeとtimeの間には、よくほかの単語が入ります。たとえば、「私にはもっと時間が必要だ」を意味するフレーズはI need some more time.です。このことから考えると、some timeの意味は「時期」だと覚えやすいでしょう。
It will take some time, so be patient!
(けっこう時間がかかるので、我慢してください!)
まとめ
sometimeは「いつか」、some timeは「時期」、sometimesは「時々」を表す。
【著者プロフィール】
ルーク・タニクリフ(Luke Tunnicliffe)
1982年イギリス生まれ。イギリス人の父とアメリカ人の母を持つ。13歳までイギリスで暮らし、その後アメリカのノースカロライナ州の高校に転校、イギリス英語とアメリカ英語の違いを経験。Wesleyan Universityを卒業後、雑誌編集者/記者の仕事を経て、2005年、JETプログラムで来日。新潟の中学校で2年間英語教師をつとめ、その間に日本語を学ぶ。2008年に再来日。英会話講師とビジネス翻訳の仕事をしつつ、東京大学大学院にて翻訳論を学ぶ。
2010年に開設した自身のホームページ「英語 with Luke」は開設直後からコアな英語学習者の間で話題となる。「元気ですか?を意味する20のフレーズ」「ハーフは英語で何というか」「セミコロンの使い方」といった、初心者から上級者までレベルを問わず楽しめる記事でまたたく間に人気を博し、月間150万PVを記録する破格の人気サイトとなっている。
英語 with Luke:https://www.eigowithluke.com/
Twitter:@eigowithluke