浜辺美波主演の映画も公開!学園中が“賭け狂う”、なんでもありのギャンブルマンガ

マンガ

公開日:2019/5/3

『賭ケグルイ』(河本ほむら:原作、尚村透:作画/スクウェア・エニックス)

 蛇喰夢子(じゃばみ・ゆめこ)が転入した私立百花王学園では、至るところでギャンブルが繰り広げられる。そんな学園の中でも人一倍ギャンブルを愛し、「賭け狂いましょう!」と勝負に興じる夢子の一挙一動から目が離せないマンガを紹介しよう。

 今、大注目のギャンブル・エンターテインメント『賭ケグルイ』(河本ほむら:原作、尚村透:作画/スクウェア・エニックス)だ。

 5月3日には『映画 賭ケグルイ』も公開される。映画の製作にも本書の原作者である河本ほむらさんが参加し、完全オリジナルストーリーが実現。ドラマ版に引き続き主演する浜辺美波さんは夢子のどハマり役だと大好評である。累計500万部も突破した、そんな大人気マンガを映画の公開に合わせて予習してみてはいかが?

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 百花王学園では、ギャンブルで全てが決まる――。

 ここには階級制度が存在し、強い者は学校中から尊敬され、弱い者は“家畜”となってひどい扱いを受ける。上納金制度もある。

 夢子は転校初日、同じクラスの早乙女芽亜里(さおとめ・めあり)からギャンブルを挑まれ、受けて立つ。しかしクラスでリーダー的な存在の芽亜里は“家畜”たちを利用し、イカサマを仕掛ける。転校初日に賭けた金額は、なんと1000万円。果たして夢子はどのように対抗するのか――。

 百花王学園のギャンブルにイカサマはつきものだ。それは、学園を牛耳る“生徒会”とて例外ではない。転校してきたばかりにもかかわらず目立つ夢子の噂はすぐ生徒会にも届き、挑まれた勝負を夢子は嬉々として受けて立つこととなる。

 そしてギャンブルを終えた暁には、イカサマを仕掛けた相手に強烈な言葉を言い放つ。

“人間としては下の下”
“糞のようなものですね”

 おしとやかなふるまいとは裏腹に、ギャンブルとなれば豪快な勝負に打って出る夢子。毒舌も、丁寧な言葉遣いを崩さずに放つからこそ逆に迫力が増す。夢子が学園の誰よりも狂気的にギャンブルに興じ、勝負を支配していくさまは痛快だ。生徒会美化委員長の生志摩妄は夢子をこう表現した。

“スリルに興奮するド変態だ”

 最高にスリリングで、クセになる本作。ギャンブルの場面となれば、駆け引きの奥深さに読者もじっくりと頭を使う。さまざまな楽しみ方のできる本作だが、なんといっても一番の魅力は夢子のキャラクターだ。夢子は言う。

“ギャンブルの本質は狂気でしょう?”

 夢子は、学園の絶対的な存在である生徒会にどう立ち向かっていくのだろうか。頂点に立つ生徒会長・桃喰綺羅莉(ももばみ・きらり)との賭けは実現するのか。無邪気で強気な夢子から、目が離せない。

文=えんどうこうた