「彼氏のパンツを食べたい」フォロワー18万人に発信する“彼氏への愛”がスゴいーー『彼氏の隣で落ち着けない』
更新日:2019/5/14
みなさんは、愛する恋人にどんな愛情表現をしていますか? 言葉で伝えたり、態度で示したり、見つめ合ったり……さまざまな愛情表現がありますが、この世には「彼氏のパンツを食べたい」と思ったり「毎日おしりをなで回したり」、独特な方法で愛情を示し、その日常を18万人に向けて発信している女性がいます。『彼氏の隣で落ち着けない』(KADOKAWA)の著者・めろりさんです。彼氏公認の彼女のツイッターは、彼氏への愛にあふれています。
彼氏のインナーを嗅ごうとしたり 彼氏が下着を脱いだ瞬間にお宝! と言ったりしすぎて、最近はもう「お願いがある」と言った時点で「ダメ」と言われてしまうんですけど、「今日も暑いね、これ使う?」と巧妙に差し出したハンカチもきっちり魂胆がバレて即「ダメ」と言われたのでウケます
「は~~~~!!!! ここが世界一落ち着く~~~~!!!!!!!!!」と叫びながら彼氏の腕にもぐり込んでおしりをなで回し「いやまったく落ち着いてないけど…」と言われてからようやく私の一日が始まる
このように、フォロワーを心配させるような……もとい、幸せにするツイートが話題を呼び、いまや18万人(2019年4月現在)のフォロワーに向けて彼氏への愛を叫んでいるめろりさん。そんな彼女初のエッセイ集『彼氏の隣で落ち着けない』(KADOKAWA)には、めろりさんと彼氏の日常をはじめ、ふたりのなれそめや、めろりさんの過去がツイッターさながらの勢いある筆致で綴られています。そして、先のツイートにあるように、落ち着かない彼女の剛速球の愛を一身に受け止める彼氏の“落ち着きぶり”も見どころです。
クールな彼氏は、めろりさんとは打って変わって、あまり自ら「好き」と言うタイプではないとか。「ええ!? もしかして私のことが!!? 好き!??」と誘導してみても、かつては「そうだね」と返してくれていたのに、いつからか「そうと聞くね」「そうと聞くときもあったりするね」と、又聞きスタイルの返答になっているそうです。
でも、あるときふと、彼氏がいつも寝る前に手を握ってくれていることに気が付きました。「起きた記憶はない」と言いますが、寝返りを打つたびいつの間にか離れていた私の手を探して、また握ってくれています。
そして見慣れた細かな言動の節々をよく見ると、しっかり好きを返してくれていることにも気が付きます。それで思ったのです、私は贅沢すぎたなあと。
そして、彼の言動に隠された「好き」に気づいためろりさんは、今日も大好きな彼氏のインナーを盗むことを画策し、彼氏から「おい!!!!!」と叱られていることでしょう。
誰しも「恋人に好きと言ってもらいたい」という願望を抱いているもの。そんなときは、めろりさんのように恋人をしっかり観察してみると、その一挙手一投足に「好き」がちりばめられているかもしれません。
そして本書を読めば、愛情表現の多様性、奥深さを知ることができます。「もっと恋人に全力で愛を表現したい!」という人は、ぜひ参考にしてみてください。実際にできるかどうかは別ですが……。
文=丸井カナコ