連休明けの家庭料理もこれで乗り切ろう! 生のまま食材冷凍できるテクニック【やってみた】
更新日:2019/5/6
野菜でも肉でも、できることなら食材は安い時にまとめ買いした方がおトク。しかしひとり暮らしや人数が少ない家庭だと使い切るまでに傷んでしまいがちだ。冷蔵庫がパンパンに埋まってしまうという問題もある。そんな時に便利なのが「冷凍保存」だが、下処理が面倒だとその作業を後回しにしてしまい、気がついたら手遅れになっていることもあるだろう。
『生のまま野菜冷凍術+肉と魚の冷凍術』(島本美由紀/ぶんか社)は、そういった冷凍保存の面倒くささを一気に解消してくれる、「生のまま冷凍できる保存術」をまとめた本。冷凍保存で食材管理がうまくなれば、食費も買い物に行く手間も大幅に節約できる。そこで、実践しやすそうなテクニックから、いくつかピックアップして紹介しよう。
■かさばる「葉物野菜」は、カットしてそのまま冷凍!
かさばる野菜の代表と言っても過言ではない白菜やキャベツなどの「葉物野菜」。これらはどちらも洗って切って冷凍用保存袋に入れるだけでいい。ひとり暮らし向けの小型冷蔵庫では、こういった野菜は丸ごとだと入らないものも多い。しかし、切って冷凍すれば場所も取らない。冷凍する際は、袋の中の空気をできるだけ抜くのがコツだ。
使う時は、凍ったまま加熱すればOK。一度凍らせることで細胞膜が破壊されるので、調理時間も短縮できる。「料理をする」ということへの心理的、肉体的ハードルもぐっと下がり、野菜不足の解消にもつながるはず。
■まとめ買いの多い「根菜類」も生のまま冷凍できる!
「にんじん」「玉ねぎ」「じゃがいも」は、1つずつ買うより袋でまとめ買いする方が圧倒的に安い。しかもどれも使用頻度は高く、それでいて長持ちするので、日常的にストックしてある家庭も多いはずだ。しかし、その油断が腐らせてしまう原因にもなったりする。そんな失敗で泣く前に、これらもすべて冷凍保存してしまおう。
玉ねぎのみじん切りは、毎回使う分ずつ切るのは非効率だし面倒くさい。覚悟を決めて一気にみじん切りにしてしまい、あとはしばらく解凍するだけ!の方がずっと楽なのだ。フードプロセッサーがある家庭なら、5分もあれば大量のみじん切りが完成する。あとは1回分ずつラップで包み、冷凍用保存袋に入れるだけ。
この準備さえあれば、ハンバーグやつくねなど、ひと手間かかる料理もあっという間。にんじんとじゃがいもも、冷凍からそのまま揚げたり煮物にしたり炒めたりと、使い方は無限大だ。さらに意外と“あるある”で困る、「まな板で先に肉を切ってしまった」「なんか微妙に肉だけ多い(もしくは少ない)」といった事態を防げるというメリットもある。
■自己流ミックス冷凍をつくっておくと、使う時にさらに便利!
自分や家庭で普段よく使う組み合わせが分かっていれば、それに合わせて組み合わせて冷凍する、という手もある。今回は、本書にあったきのこミックス(しめじ、しいたけ、えのき)と、スープにも炒めものにも使えるキャベツ、にんじん、もやしのミックスをつくってみた。
これさえあれば、時間がない日も特に考えずにフライパンや鍋に冷凍野菜を入れ、味付けするだけで食べられる。塩コショウで炒めるだけでもおかず1品になるのだ。
■冷凍テクをうまく使えば、保存スペースの節約にも!
これらのテクニックを利用して冷凍してみると分かるが、空気を抜いて保存袋を立てて冷凍庫に入れれば、かなり保存スペースの節約になる。「うちの冷凍庫って、まだこんなにスペースあったんだ…」と感動してしまったほどだ。本書には、ここで紹介した他にも、肉や魚の保存方法、味付けした状態での保存方法などについて幅広く紹介されている。もっと節約したい、冷蔵庫・冷凍庫のスペースをフルに活用したい、と悩んでいる人は、本書の保存術で料理の効率化を図ってみてはどうだろう。
文・撮影=きこなび(月乃雫)