いつも地味コーデ、服の合わせ方がわからない…すべて色使いで解決! 春夏カラーを着こなす配色術
公開日:2019/5/13
華やかな春夏カラーを着こなしたいけれど、気づけばクローゼットは地味色ばかり。そんなあなたでも『色使いだけで「今日おしゃれだね」と言われる コーディネートの配色見本帖』(早川瑠里子/大和書房)を読めば、おしゃれな色彩感覚が身について、色を使いこなしたコーディネートができるようになります!
今季流行のカラーボトムも色相とトーンを知れば簡単
イエローやピンクなど、華やかな色のボトムを取り入れた着こなしが流行していますが、「合わせ方がわからない」「自分には派手かも」など、ハードルが高いと感じていませんか? 難しそうに感じるカラーボトムも、色相とトーンを知って色同士の相性や関係が分かれば、着こなし方が見えてきますよ。
ターコイズブルーのスカートが主役の大人の休日コーディネート
例えば、こちらのコーディネートは大人っぽさもありつつ、メリハリのある配色がおしゃれ。
色の関係性をひもとくと、鮮やかなターコイズブルーのスカートに「対照色相」にあたるキャメルのトップスを合わせ、小物はキャメルの同系色を選びつつ、スカートに対して「対照トーン」にすることで印象的な着こなしを作っています。
色相とトーンとは?
「対照色相」や「対照トーン」など聞き慣れない言葉が登場しましたが、これらの言葉にはどういう意味があるのでしょうか?
上の図はPCCS色相環。24色の純色が並び、色と色の関係が一目でわかるようになっています。先ほどのコーディネートに置き換えて考えてみると、ターコイズブルーは緑みの青の色相、キャメルは黄みのだいだいの色相に近い色。緑みの青から黄みのだいだいは、10個離れています。ある色相を基準に、8~10個離れた色相のことを「対照色相配色」といい、メリハリのある配色になりますが、ターコイズブルーとキャメルの関係はこれにあたります。
次にトーンの概念図を見てみましょう。先ほどのコーディネートで、スカートと小物は「対照トーン」といいました。同じ茶系のカラーでも、トップスに比べてベルトは暗い色(ダークトーン)で明度、彩度が違うことが分かります。明るい色(ブライトトーン)のスカートとはトーンに差がついているので、ブルー系とブラウン系の落ち着いた配色でも印象的なコーディネートを作ることができます。
このように、色の関係を意識して配色を考えると、コーディネートがぐっとおしゃれに垢抜けます。カラーボトムに挑戦するときはぜひ参考にしてみてくださいね。
配色サンプルが153個!手持ちの服で試してみよう
「色相? トーン? ってけっこう難しいかも…」と感じた方もご安心を。本書にはなんと153もの配色サンプルが掲載されているので、その配色を真似するだけでも簡単に新鮮でおしゃれに見えるコーディネートを作ることができます。
コーディネートはあくまで参考なので、その通りのアイテムでなくてOK。上部の色表記を参考に、手持ちのアイテムを使って「おしゃれに見える配色」を感じてみて。
文=三浦小枝