線は引くな! メンタリストDaiGoが緊急提言! やってはいけない7つの非効率な勉強法とは?

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公開日:2019/5/21

『最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法』(メンタリストDaiGo/学研プラス)

 あなたが学校で教わった勉強法の9割は間違っている。メンタリストでおなじみのDaiGo氏がこんな驚きの発言をしている。なぜなら学校の先生は「教える」プロであるが、決して「学び」のプロではないから。世間で正しいように推奨されている勉強法も、科学的にみれば実は非効率ということもあるのだ。

 最新の脳科学に接しているDaiGo氏は「常識」と呼ばれる学習法が本当に「効率的」かどうか、を改めて検証した。その結果、これから紹介する7つの勉強法は、科学的にNGと証明されたという。

■やってはいけない! 7つの勉強法

①ハイライトまたはアンダーライン
 線を引いただけで脳が満足してしまう。「重要な情報」を選別しただけでは「この内容には覚える価値がある」とまで脳は考えない。そのためマークをつけた情報自体が脳に刻まれるわけではない。心理学者の多くは、ハイライトやアンダーラインを「ただの気休め」と呼んでいる。

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②語呂合わせ
 記憶術としては優れている。しかし「活用する知識」としては身に付かない。例えば化学の元素の周期表は「水平リーベ僕の船…」と語呂合わせして覚えただろう。しかし周期表のタテとヨコの列にどのような意味があるのかまでは分からない。その場しのぎの情報しか身に付かず、テストで応用が利かない可能性がある。

 テストで丸暗記は役立つかもしれない。しかし社会人ともなれば、答えのない問題の解決法が求められる。なぜ「その問題が起こったのか」「どんな現象と結びついているのか」などを把握しておかないと、問題の根本的解決にはつながらない。

③テキストの要約
 要約という行為は脳にとって難易度が高い。「全体の流れを理解」「重要なところをつかむ」「要点を短い文章に再構成する」という大量の情報処理が必要だからだ。脳にとって大量のエネルギーロスを引き起こす。また言い換えれば、要約が得意な人は、最初から適切な情報が整然と入力されている可能性が高い。要約がうまい人ほど「要約は不要」。

④テキストの再読
 何度もテキストを読めば情報に接する量は増える。しかし「受け身」な学習法であるため、興味や疑問が湧きづらい。人の脳は興味の持てない情報はうまく取り込めない。脳に情報をたたき込むには、「疑問」を持ち続けることが必要だ。「日本に最初に来たヨーロッパ人はどこの国の人か?」というように「疑問」をクイズ形に変えれば、受け身の要素が減り、脳が情報へ興味を持ち出す。

⑤集中学習
 数時間を1つの科目や単元だけにしぼり、ほかの情報に触れさせずに記憶させる学習法。これも脳への定着率が悪いというデータが出ている。集中して知識を詰め込んでも1週間もすれば大半の情報を忘れ去るということが証明されている。使える知識を身に付けるには、適度な「休憩」をはさむことが必要。

⑥自分の学習スタイルに合わせる
 テキストを読むのではなくオーディオを活用するなど、ツールを選ぶとモチベーションが上がったように感じる。しかしインディアナ大学が数百万人のデータ検証を行った結果、「自分が好きなスタイルで勉強をしてもテストの成績は向上しなかった」と報告している。一方、成績が良い学生たちには、「特定の勉強法」のみを使う傾向が確認された。本当に効く勉強法に「個人差」はない。

⑦忘れる前に復習する
 完全に間違いではないが、復習は「タイミング」が重要だ。アメリカで行われた実験で成績が良かった生徒が復習した時間は、「学んだことを“忘れかけた時点”」であった。よく言われるのが「忘れないうちに復習する」という言葉である。しかし脳は「思い出す作業」が刺激となり記憶の定着に結びつくという。「忘れたころに復習する」が正解。

■超効率学習とは「アクティブラーニング」

 では逆にどのような勉強法が効率的なのか。DaiGo氏は、「アクティブラーニング」だと言う。積極的(アクティブ)に学習(ラーニング)に取り組むとは、なにか。

“授業を聞きながらノートを取るような受け身の姿勢ではなく、進んで頭を使いながら学ぶ”

 授業で聞いた内容を「その場で議論する」「アウトプットする」という能動的な学習がよいは多くの人は知っているだろう。だがDaiGo氏が推奨するのは、そんなレベルではない。

 授業の予習、自宅で行う復習、趣味の漫画やゲーム、寝る前の時間…。日常のあらゆる状況を「アクティブラーニング」の場に変えれば、超高速で知識を覚えられるだけではなく、「使える」知識として脳に刻むことができるという。

 あなたも新時代の学習法を知りたくはないだろうか。詳しくはDaiGo氏の新著『最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法』(学研プラス)を手に取ってほしい。欧米の有名大学の研究データで実証された、科学的に正しい35のメソッドが記されている。目まぐるしく状況が変化する現代を、エビデンスにもとづく学習法で乗り切ろう。

 受験生はもちろん、社会人の学びも後押しする内容だ。

文=武藤徉子