老化を促進する「老け食べ」してない? 毎日のちょっとしたコツが見た目年齢に差をつける!
更新日:2019/6/1
朝食にはトーストとたっぷりフルーツ、お昼は外でラーメンやおそばのサクっとランチ、夜はきちんと家で作ったカレーライスにサラダ……。よくある1日の食事例ですが、これ実は、ぜんぶ老化を促進してしまう「老け食べ」なんです。
「老け食べ」をやめると体が元気に
見た目はもちろん体の中から若く、元気になっていくためには、日々の食事を変える必要があると、管理栄養士の麻生れいみさんは提唱します。「忙しくしている日常でふだん口にしがちな食べ物は、体を酸化(=さび)させてAGE(=こげ)を増やしてしまうものであふれています。それをきちんと知って、若返り食材を使った食事を習慣化することが若い体を作る秘訣です」。
では「若食べ」するためには、どのような食事を心がけるべきなのでしょうか? 麻生さんの最新の著書『麻生れいみ式 いつ会っても若い人の食べ方の新常識』(主婦の友社)で、チェックしていきましょう。
調理法が超重要! 工夫次第でAGEをコントロール
「AGE」とは「終末糖化産物」のことで、体内のたんぱく質がブドウ糖と結合して本来の機能をなくした状態になること。加齢によってこの物質が蓄積することから名付けられました。体内の「こげ」のようなもので、近年の研究で、AGEの増加ペースが速まると、加齢による病気のリスクが高まることがわかっています。AGEが作られる量は、調理法によって変わり「生→蒸す・ゆでる→煮る→いためる→焼く→揚げる」の順で高くなるといわれています。生で食べられるものはなるべくそのままで、あとはさっと火を通したり、フライパン蒸しにするのがおすすめ。
白髪にもがん予防にも効果がある奇跡の食材
麻生さんイチ推しの食材は、ブロッコリースプラウト。驚異の栄養素とよばれるスルフォラファンが大量に含まれており、白髪改善などのアンチエイジング効果が期待されています。また、このスルフォラファンはイソチオシネアートの一種で、抗がん作用や免疫力アップ効果が期待されているという側面も。さらにビタミンA・K・Cなどを豊富に含むので、胃炎や胃がんの一因ともいわれているピロリ菌を殺菌する効果があるとの研究も進んでいるという、いいことずくめの食材です。
飲んだ翌日、お酒が残るようになってきた人が食べるべきは?
若い頃は深酒しても大丈夫だったのに…。そんな人は居酒屋さんでメチオニンが多く含まれている枝豆をチョイス。枝豆が二日酔い予防や肝臓を守るのにすぐれているのは、メチオニンだけでなく、たんぱく質などの代謝を促進するときに必要となるビタミンや、抗酸化作用を促進するときに必要となるサポニンなどが働くこともあげられます。また、利尿効果があるカリウムも豊富なので、むくみ対策にもなるんです。
食事量とバランス、食べ順はどうするの?
理想的なバランスは、たんぱく質と野菜の容量を1食につき1対1にすること。とはいえ、毎回きちんとはかることは至難の業。そんな人には“目ばかりワンプレート”がおすすめ。これは、ぱっと見で野菜の量と肉、魚、大豆、卵などのたんぱく質量が同じであればOKというルール。お皿のサイズは26cmにして、しっかり食べましょう。ベジファースト(野菜から食べる)を心がけるのも忘れないように。
本書の中では、お悩み別に沿ったアンチエイジング食材が紹介されており、クイズ形式で、最新の食事術がするすると覚えられるしくみに。「最強の若返りレシピ」や巻末には「若食べ老け食べ食材シート」も掲載。ちょっとした「若食べ」の工夫の積み重ねが、1か月後、1年後の自分や家族を変えていきますよ。