「完成度が高すぎて新人とは思えない」『マガジン』26号に新人漫画賞・特選受賞作『ぼくらの葬列』が登場!
公開日:2019/5/31
2019年5月29日(水)発売の『週刊少年マガジン』26号に、「第102回新人漫画賞」で史上6作目となる特選を受賞した漫画『ぼくらの葬列』が登場。「何回も読み返したくなる」「完成度が高すぎて新人とは思えない」と絶賛の声が相次いでいる。
同作の舞台となるのは、奇妙な新型ウイルスが流行している日本。ウイルスに感染した人は異常な肉体変化を起こし、脳が壊死して人を補食し始める。ウイルスに対抗できるワクチンが存在しないため、国は感染した時点で死亡と判断することに。人の姿を徐々に失っていく感染者は、武装した“直葬隊”の手で葬られていた。
主人公の大槻リョウは、直葬隊に所属する青年。直葬隊は感染者の目撃情報や通報を受けると、現地に赴いて感染者を“お見送り”する。ある日リョウが上司から受け取ったのは、感染者の遺品である1冊の絵本。絵本の内容は、母親が龍に変身した悲しい母娘の物語だった―。
人の命を奪う仕事という設定には、「ありえないのにめちゃくちゃリアル」「ほかのパニックホラーとは違った重さがある」「いろんな社会問題を思い出させる制度だった」と驚きの声が続出。意外な真実が明らかになるラストシーンも、「残酷だけど美しい終わり方」「これは間違いなく特選にふさわしい」と話題になっている。
作者の朝霧ユウキは、初投稿となる『今、逢いに行きます』で2016年の「マガジングランプリ」奨励賞を受賞した新人漫画家。その後『モクレン』『さよならパープルヘイズ』『INDRA』などの作品で「新人漫画賞」の奨励賞や特別奨励賞に輝き、5度目の投稿にして見事特選を勝ち取った。現在マンガアプリ「マガジンポケット」では『INDRA』、「マガメガ」公式サイトでは『さよならパープルヘイズ』の2作が無料公開中。朝霧の世界観をもっと堪能したい人は、こちらも要チェックだ。
朝霧は『マガジン』巻末で、「炬燵で龍が寝てる夢を見たのをきっかけに描いた短編です。連載目指して精進します」とコメント。次はどんな作品を見せてくれるのか、今後の活躍に期待しよう。
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