生理中にセックスをしたらどうなるの? 医師に聞く、月経中にセックスを控えるべき4つの理由
更新日:2019/7/12
女性特有のからだの不調やトラブルで悩んでいませんか。「お医者さんに行くほどではない…」「デリケートなことなので人には聞きにくい…」そんな体の悩みを、All Aboutガイドであり、ポートサイド女性総合クリニック・ビバリータ院長の清水なほみ先生に聞きました。自分のからだと向き合い、健やかに過ごす手助けとなってくれることでしょう。
月経中にはセックスをしないのが「医学的」には正解です。「月経中」というのは、少量でも出血がある時期のことを指します。月経中にセックスをするとどのようなトラブルにつながりうるのでしょうか?
1.骨盤内感染のリスクが高くなる
月経中は膣内の免疫力が落ちた状態になり、感染に対する抵抗力が弱まります。月経血中には多数の雑菌が存在しているため、セックスによってその血液を押し戻してしまうと、子宮内や子宮周囲に感染を引き起こす原因となります。また、出血中は、いわゆる性感染症への抵抗力も落ちている状態ですので、性感染症に感染するリスクも高いと言えます。
2.子宮内膜症のリスクが高くなる
子宮内膜症の発生原因として考えられているのが、月経血の骨盤内への逆流です。性行為を行わなくても、ある程度の割合で月経中に月経血が骨盤内に逆流しているのではないかということが指摘されています。月経中にセックスを行うと、この逆流をさらに促してしまうことになりかねません。