細木数子の後継者・細木かおりってどんな人? 六星占術はいつの時代でも
公開日:2019/6/28
六星占術で知られる細木数子さんは、2008年を境にテレビ出演をひかえ、活動の中心を個人鑑定に移している。そんな彼女に代わり、今注目を集めているのが後継者の細木かおりさんだ。元々は数子さんの妹の長女だが、2016年に養子縁組し、正式な母子関係になった。彼女は、2018年からは本格的に活動を開始し、講演会や出版、テレビ出演などをこなしている。2019年の5月には、初の冠番組が放送された。本書『六星占術による あなたの宿命』(細木数子、細木かおり/飛鳥新社)は、そんなふたりによる共著だ。誰にも必ず訪れる人生の転機・“宿命大殺界”について、芸能人などの例を交えながら、その心構えを説く。
■運命は変えられる 宿命は変えられない
そもそも、“宿命”とは何だろう。それは“運命”とは違う――というのが本書の出発点だ。「命を運ぶ」と書く“運命”は、自分の力で変えることができる。六星占術において、運命は、12年周期で繰り返すものだ。その運命を知った上で、私たちはどう行動をするべきかを選択していく。正しい道を選ぶことができれば、運命は変わり、自信を持って生きていくことができるだろう。これが、六星占術の狙いだ。
その一方で、逃れられない“宿命”というものも存在している。宿命という言葉は、「命に宿る」と書く。つまり、私たちが生まれる前から授けられたもの。だから、それ自体を変えることはできない。宿命は、運命よりも根っこにあり、運命を支配しているもの…というのがかおりさんたちの考えだ。
■誰にでも訪れる“宿命大殺界”を乗り越えるには?
私たちは10年ごとに異なる「宿命星」に支配されるという。宿命星は、全部で10種類あり、決まった順序で私たちの前に現れる(その順番は、生年月日などによって変わる)。そして、人生120年のうち20年間、必ず“宿命大殺界”と呼ばれる時期が訪れる。これは、ひとことで言えば、“ビッグウェーブ”だ。この時期をどう過ごすかによって、とても大きく飛躍するか、それとも大きく落ち込んでしまうのか…どちらかに分かれるという。
たとえば、今やバラエティの王者になったマツコ・デラックスさん。ブレイクのきっかけとなった「5時に夢中!」に出演する前年・1999年から“宿命大殺界”に入っていた。宿命星は、「大木星」で、その本質は「攻撃」。その特徴は、集団や組織の中で生かされる。マツコさんはこの時期、ほかのタレントと一緒にコメンテーターとしてテレビに出演していた。そして、その妥協のなさや、攻撃的なところがウケた。その後の活躍は、改めて語るまでもないだろう…。このように、誰もが知っている成功者たちの人生も、六星占術で解釈することができる。
もちろん、これは一部の芸能人に限った話ではない。本書を読み、自らの運命だけでなく、宿命についても知ってみよう。六星占術の教えは、時代・世代が変わっても変わらない。なぜならば、テクノロジーが進歩しても、人の悩みの本質は変わらないからだ。数子さんからバトンを引き継いだ、かおりさんの活躍に期待したい。
文=中川凌