お賽銭のタイミングは? 神様が思わず「叶えてあげたくなる」お参りの仕方を伝授!
公開日:2019/7/3
「困った時の神頼み」という言葉があるように、困った時はもちろんのこと、新年を迎えた時や、受験や就職、結婚や出産といった人生の節目にも、何かと私たちのお願いごとを聞いていただく神社。でも、実はよく知らずに何となく参拝してしまっている人も多いのではないだろうか?
誰もが知る有名な神社から、ひっそり佇む神社まで、その数はなんと8万社以上、さらに神様も無数に存在するという日本の風土。せっかくならば、自分の願いにマッチする神社と神様を知って参拝する方が、より大きな力をいただけそうな気がしてくる。
『ご利益別で探しやすい 願いが叶う「最高の開運」神社事典』(「大開運」神社研究会/宝島社)は、神社そのものの奥深さや、「運」をつかめるようになる神社の選び方をわかりやすく教えてくれる事典。改めて「神社って何?」という基本から、それぞれの神様の特徴、ご利益別に選出された50社ずつの神社、そして願いを叶えるためのポイントなどが写真とイラスト付きで記されている。意外と知られていなさそうな情報を本書からご紹介しよう。
■まずは「氏神様」にお願いごとをしよう
例えば、商売繁盛なら伏見稲荷大社(京都府)、縁結びなら出雲大社(島根県)と、祈願したい内容に合う、しかも有名な神社にお参りしたいと思うのが一般的だろう。でも、こうした神様のほかに大切にしたいのは、自分が住む土地の神様である「氏神様」。氏神様は、氏子の生活全般に関わる神様なので、まずは氏神様にお願いごとをしてから、それぞれの願いごとに合った神様にお参りするのがいいそうだ。
■二礼二拍手一礼の時には「祈らずに」拝礼に集中!
多くの人は、二礼二拍手一礼の作法を行う際、拍手をした手を合わせたまま祈りを捧げている。しかし、本書によれば、お祈りをする一番いいタイミングはこの作法より「前」。二礼二拍手一礼は神様への敬意を表す作法なので、それよりも先にお供え物である“お賽銭”に願いを込めてから、賽銭箱に入れるのがいいという。
■神様について事前に調べる
誰の願いなのか神様がちゃんとわかるように、願いごとをする際には自分の名前と住所を言った方がいい…という俗説もあるが、一般参拝の場合は言っても言わなくてもいいらしい。それよりも、願いごとを叶えていただきたい神様の名前を知って参拝するということが大切。願いごとを伝える前に、伝える相手である神様の名前を言うと、神様が喜び、「気」を感じやすくなるそうだ。
本書の見どころでもあるご利益別の神社は、「金運が上がる神社」「健康長寿が叶う神社」「良縁を結ぶ神社」「成功をもたらす神社」に分けられて紹介されており、おなじみの有名神社から、初めて耳にする神社まで幅広く紹介されている。それぞれの上位10位には「歴史」「知名度」「規模」「見どころ」に、世相を反映した「インスタ映え」までもが神社データとして示されているので親しみやすく、行ったことのない神社にも訪れてみたくなるだろう。
神社は古代から現代にいたるまで、願いを叶えたい人々の気持ちであふれた聖地。改めて神社についてよく知り、その存在に感謝しながら、最高の運を引き寄せてみては?
文=水元詩