顔の筋膜「ひっぺがし」大作戦! マッサージで小顔がゲットできるか試してみた

健康・美容

公開日:2019/7/10

『マイナス15歳肌をつくる 顔筋(がんきん)ひっぺがしメソッド』(那賀洋子/あさ出版)

 肌の圧倒的な若返りを実感できると、口コミで話題の「顔筋(がんきん)ひっぺがし」。ひっぺがし!? ――なんだかとても痛そうですが、シミやシワ、たるみ、むくみなどさまざまな肌に関する悩みが解決されるという注目の「自己回復美容法」です。『マイナス15歳肌をつくる 顔筋(がんきん)ひっぺがしメソッド』(那賀洋子/あさ出版)は、癒着した顔の筋膜をひっぺがす(=引きはがす)ことで、肌の自己回復力を取り戻すマッサージ法を教えてくれます。

 著者の那賀さんは、30代で老化という壁を感じたそう。なんとか若返りたいと高級化粧品を使ってみましたが、思った効果が出ずかえって肌の調子が悪くなったことから化粧品に頼ることに疑問を持ち、顔の筋膜のケアをするハンドマッサージを追究したそうです。32歳当時の那賀さんの肌年齢は70歳だったそうですが、50歳の今、肌年齢はなんと29歳に!

■顔筋の「ひっぺがし」にはどういう効果がある?

 筋膜とは内臓や血管、筋肉など身体のあらゆる部位を包んでいる薄い膜のこと。コラーゲンとエラスチンという、潤いがあってやわらかい成分でできていますが、動かない状態が続くと、委縮して癒着してしまいます。するとリンパの流れが悪くなり老廃物がたまり、肌細胞に栄養がいきわたらなくなるそう。その結果自己回復力も低下。「ひっぺがし」マッサージでやわらかい状態に戻してあげることで、さまざまな肌トラブルの原因が解決されるそうです。自己回復力を取り戻すことができれば、化粧品に頼らなくてもきれいな肌をキープできるそうです。

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 本書では、自分でできる「顔筋ひっぺがし」の方法をわかりやすく解説しています。本書の写真解説を参考にするほか、掲載されているQRコードからもっと詳しい画像を見ることもできます。本書では、1日1回を目安として行う、頬、目のまわり、口のまわり、輪郭(おでこ、頭皮、あご)の4種類のマッサージを紹介しています。

■実際に自分の顔筋を「ひっぺがし」てみましょう!

 たとえば、引き締まった小顔を取り戻す、輪郭のひっぺがし(あご)の方法をみてみましょう。

(1)両ひじをテーブルについて、右手の親指と人差し指の第二関節で、あごをしっかりつかんで顔を固定し、左手の親指と人差し指であごの左側をつかみます。
(2)そのまま左手の親指と人差し指を骨に沿って5回滑らせます。反対側も同じように行います。ポイントは、親指を骨の内側に深くくい込ませながら滑らせること。

 本書で紹介するひっぺがしに、特別な道具や機器はいりません。指、指の関節、手のひらを使って、筋膜を引きはがすようなイメージをしながらマッサージしていくだけです。ものまね芸人さんなど表情筋をたっぷり動かしている人は、お肌もキレイだそうです。

 自分で早速試してみたところ、ひと通りのマッサージが終わった頃には、顔がポカポカ。血流がよくなったのでしょう。とても気持ちが良いです。少し痛みがありましたが、始めたばかりのころは、老廃物が溜まっているほど痛みが出やすいそうです。次第に痛みがなくなるのは、肌の自己回復力が戻ってきたサインだそう。次の日は、いつもと同じメイクをしているのに、なんだか肌がつやつやしているように感じました。

 顔筋ひっぺがしは、細胞を保護するタンパク質、HSP(ヒートショックプロテイン)を増やす効果もあるそうです。肌の代謝が上がり、メラニンがどんどん排出されれば、今あるシミが薄くなることにもつながりそうです。本書のテクニックは、モデルや医師も通うという大人気の那賀さんのサロンのメソッドを大公開したもの。イキイキとした若々しい肌は、男女問わず魅力的ですよね。日常生活で気軽にできる「ひっぺがし」を、ぜひ試してみてください。

文=泉ゆりこ