「なおみとは、いずれまた組んでもいいと思っている」元コーチ・サーシャが明かす大坂なおみとの別れの真相とは――
公開日:2019/7/12
2019年の全豪オープンで初優勝を飾り、男女通じてアジア勢初の世界ランキング1位となったプロテニスプレイヤー・大坂なおみの試合結果は、いつもメディアで大きく取り上げられている。最近では2019年7月1日に開幕した、ウィンブルドン選手権女子シングルスで自身初の同大会1回戦負けを喫したことが話題に。全豪オープンで優勝を収めた後にサーシャ・バイン氏とのコーチ関係を解消して以来、彼女はスランプに陥っているように見える。
そんな彼女の心に届いてほしい書籍『心を強くする 「世界一のメンタル」50のルール』(サーシャ・バイン:著、高見浩:訳/飛鳥新社)が、2019年7月11日に刊行された。本書は、元コーチであるサーシャ・コーチ自らしたためたものだ。
サーシャは、2018年シーズンから当時世界ランキング68位だった大坂選手のコーチに就任。彼女を日本人初の全米オープン優勝に導き、自身はWTA年間最優秀コーチに輝いた。その後、大坂選手を世界ランキング1位にしたところで円満にコーチ契約を解消した。
一番身近で大坂選手を見守ってきたサーシャ。彼が手がけた本書には大坂選手が辿ってきた、これまでのストーリーがたっぷりと収録されている。本書中では、世界中の感動を呼んだ2018年の全米オープン中に記された「日記」も特別公開。書籍を開くたび、私たちはあの時の興奮に何度も浸れるだろう。
また、大坂選手のメンタルを変えた「50のルール」も日本人のために初書き下ろし。ビジネスマンや学生といった夢へ向かうすべての人や、教師や育児中の親など「人を伸ばす方法」を知りたい人にもすすめたい、メンタル強化本となっている。
なお、「エピローグ」ではサーシャ本人が初めて、大坂選手への想いを告白。サーシャは「もし、万一、なおみからの誘いがあれば、いずれまた彼女と組んでもいいと思っている」と熱いラブコールを寄せている。サーシャと大坂選手は、私たちが想像している以上の絆で今も強く結ばれているのかもしれない。
2019年8月の全米オープンや日本開催の東レ・パンパシフィック・オープンなど大きな大会が続く今後は、さらに多くの視線が大坂選手に集まる。ウィンブルドン選手権後、自信回復の方法を問われ、「分からない。答えを見つけられていない」と答えた大坂選手。そんな彼女の心にサーシャがおくるラブコールは、どう響くのだろうか。
文=古川諭香