鎖骨まわりを「つまむ」だけ! 理学療法士が教える肩こり・首痛・頭痛の解消法
更新日:2020/5/11
慢性的な肩こり、首痛、頭痛のお悩み。マッサージに通ってもすぐ元どおりになってしまうし、もはや腕を上げるのも辛い…と諦めていませんか?
理学療法士として整形外科に勤務し、多くの患者さんの肩まわりのお悩みに向き合ってきた吉田一也先生は、これらの症状の改善に大事なポイントが「鎖骨」だといいます。
吉田先生が提唱する「鎖骨ほぐし」を行えば、肩こり、首痛、頭痛知らずの体になれるかも! 理学療法士ならではの専門知識に裏付けられたメソッドは、難しいことはひとつもありません。なんと、鎖骨まわりを「つまむ」だけ。体力や時間がない人でも気軽に行える方法なんです。
著書『肩こり、首痛、頭痛は鎖骨を5秒ほぐすだけでなくなる!』(主婦の友社)に掲載の内容を一部ご紹介します。
鎖骨まわりの皮膚をつまんではがす
鎖骨ほぐしは、鎖骨まわりの皮膚を「つまんではがす」ように行います。なぜ「つまんではがす」のかというと、日常生活でたくさんの圧迫を受けている鎖骨まわりの皮膚を解放するため。バッグを背負っているだけでも鎖骨は押しつぶされているので、鎖骨にはりついている皮膚をつまんではがして解放することで、鎖骨が動きやすくなり、肩や腕が動かしやすくなるはずです。
鎖骨にくっついている5つの筋肉の上にある皮膚をつまんではがしていきます。人によっては凝り固まっていたり老廃物が溜まっていたりして痛みを感じることがあるそうで、その場合はつまむ前に「ほぐす」といいそう。
【鎖骨にくっつく5つの筋肉とほぐし方】
・僧帽筋上部線維 → 鎖骨上外側ほぐし
・胸鎖乳突筋 → 鎖骨上内側ほぐし
・三角筋前部繊維 → 鎖骨下外側ほぐし
・大胸筋鎖骨部 → 鎖骨下内側ほぐし
・鎖骨下筋 → 鎖骨下中央ほぐし
※鎖骨下筋(大胸筋鎖骨部の奥)はつまむだけではなく指で押しながらほぐします