「先に感じたら負け」のHな触り合いゲームがますます過激に――! 『ガイシューイッショク!』第2巻

マンガ

公開日:2019/7/13

ガイシューイッショク!
『ガイシューイッショク!』(小学館)

「先に感じたら負け」の触り合いゲームがさらに過激になっている――! エロマンガ界の異才として知られる色白好先生の『ガイシューイッショク!』2巻を読了後、筆者はしばし呆然とした。最高に攻めた展開で、読者は1秒たりともマンガから目を離せないに違いない。

『ガイシューイッショク!』(小学館)は、不動産会社で営業の仕事をする小森広海(27)が、客として店を訪れた自称漫画家の境みちる(20)に、電車の中で盗撮犯に仕立て上げられ、自宅に転がりこまれるところから始まる。みちるは、おっぱいは大きく、つり目で、可愛い顔をしているものの、性格は一言で言うと「最悪」だ。小森の家に急に上がりこんできたにもかかわらず、料理や洗濯など、家事は何もかも小森任せ。彼女は、実は「エロ漫画家」を生業としていたのだが、家賃を払う素振りさえ見せず、いつも上から目線で物を言い、強気でワガママな態度をとっていた。

 そんな2人が同居生活で開始したのが、「先に感じたら負け」の触り合いゲームである。

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 制限時間は10分間。小森はみちるのどこを触ってもOKだが、「先に勃起したら負け」、みちるは「先に喘いだら負け」というとんでもなくHなもの。負けたら必ず相手の要求をのまねばならないのだが、1巻では、小森が早々に勃起して惨敗したことにより、目を覆うほどの刺激的なシーンはさほど登場しなかった。

 だが、2巻は違う。明らかにみちるが押されているのだ。勝負の対象を「負けたら親を紹介する」に決定したため、絶対に負けられない小森は、ついにその手をみちるの下半身へ…! その行為により、余裕のなくなったみちるは、小森が生地の固いジーンズを穿いていたこともあり、勃起した事実に気づかない。「勝つなら今しかない」と思った彼は、さらに過激な反撃に転じ、みちるの我慢も限界に。いつも生意気な顔をしているみちるはどこへやら。喘ぎ声を限界まで我慢している彼女の表情は、切ない色気を醸し出しており、胸がドキドキした。

 またこの巻から、お互い勝負の時には「下は脱ぐ」ルールも追加され、さらに小森は、みちるを完全に攻め落とすため、武器として「バイブ」も購入する。そして何より、みちるの方から勝負に誘う回数が増えたことで、2人の距離はググッと近付く。激しいキスや、いつ一線を越えてもおかしくない熱い展開に、読み手のじれったさと興奮も最高潮にまで達した。

 本音を言うと、筆者は、みちるのワガママな性格が中々好きになれなかったのだが、彼女の普段の強気な表情と、勝負をしている時の表情…艶かしい眼差しや快感を必死にこらえる泣きそうな顔とのギャップを見て、今回すっかりファンになってしまった。みちるのくるくる変わる多彩な表情に惹きつけられるのはもちろん、「何でまだ付き合ってないの!?」と疑問に思うほど、身体も心も徐々に接近していく2人。ますます加速するHな触り合いゲームからしばらく目を離せそうにない。

文=さゆ