AKB48“スーパールーキー”矢作萌夏。写真集撮影の思い出とグループにかける“今”
公開日:2019/8/4
AKB48の次世代エースとして期待され、活躍の場を拡げている矢作萌夏。2018年1月にTDCホールで開催された「第3回AKB48グループドラフト会議」で、AKB48 チームKに第1巡で指名され研究生となった彼女は、同年12月に正規メンバーへと昇格。今年1月には、グループ史上最速で初のソロコンサートも実現した。
加入からわずか1年半強で、9月18日(水)に発売される56thシングル「サステナブル」でシングル表題曲初センターに抜てき。一方で、テレビ番組『ミライ☆モンスター』(フジテレビ系/毎週日曜11時15分~)のレギュラーMCやグラビアなどでも活躍している。
そしてこの8月7日(水)、自らも「夢でした」と明かすファン待望の1st写真集『自分図鑑』(撮影:熊谷貫/白夜書房)を発売する。撮影を通して何を感じたのか。感想やロケ地でのエピソード、そして活動にかける思いを聞いた。
■グラビアで学んだ工夫も。開放感たっぷりのロケ地を満喫
――1月のソロコンサート「AKB48矢作萌夏ソロコンサート~みんなまとめてすちにさせちゃうぞ(ハート)~」でサプライズ発表された1st写真集の発売。そこから撮影まではどれくらい時間が空いたのですか。また、その間に準備したこともあれば教えてください。
矢作萌夏(以下、矢作):春頃に撮影だったので、発表から3~4カ月後でした。写真集では「肌の白さ」を強調したかったので、撮影までの間は他のお仕事でもプライベートでもできる限り日焼けをしないように頑張りました。
――とはいえ、ロケ地はインドネシア・バリ島のリゾート地。現地でも、日焼け対策は大変だったんじゃないですか?
矢作:撮影は3泊4日だったので、現地でも気にかけてました。時間が空くたびに日焼け止めを念入りに塗っていました。紫外線が日本よりも強いから、こっちでは見たことがない数字(SPF値)が書かれた日焼け止めが売っていて驚きました!(笑)
――ロケ地の印象を教えてください。
矢作:リゾート地なので、開放感たっぷりでした。現地では毎日たくさん撮影をして、そのあとはおいしいご飯をたくさん食べました。あと、物心ついてから初めて海に行ったんです。4歳ぐらいの時にママが連れて行ってくれたらしいんですけど、覚えていなくて…。
ただ、バリ島の空港に着いたとき「あ、水着持ってきてない!」と気が付いて水遊びくらいしかできなかったんですけど。でも自分的には満足でした!
――撮影も空き時間も楽しみながら過ごしていた空気が伝わってきますが、一方で、苦労したことはありましたか?
矢作:早起きです。カバーを外した部分で使われている、赤いワンピースを着たカットがあるんですけど、これは早起きして撮影した写真なんです。
本当は夕焼けの海で撮ろうとしていたんですけど、天気が悪くなってしまって夕日が出なかったんです。翌日が撮影最終日でもあったので、「これは朝早く起きるしかない!」と意気込んで、翌日、朝焼けの中で撮影しました。でも、その甲斐あってその時間にしか撮れない“奇跡の一枚”が撮れたのでよかったです!
――撮影中、ハプニングはあったんですか?
矢作:オーバーオールを着たカットの撮影中に、浜辺で撮影していたんですけど、予想以上に波が強くて近づいたとたんにずぶ濡れになっちゃって(笑)。ずぶ濡れになる前の、水遊びしてる姿があまり撮れなかったです!(笑)
――さまざまな努力も垣間見えるんですが、お気に入りのカットはどれですか?
矢作:さっきお話させていただいた海でのオーバーオールのカットは、ぜひ見ていただきたいです。あとは、ツインテールのカットです!ファンの方も「ツインテール可愛いよね」とよく言ってくださるので(笑)。アイドルらしさも妹感もたっぷりなので、自分でも気に入っています。
――グラビアでの活躍も目立ちますが、その経験も活かせましたか?
矢作:カメラマンさんの目線と、レンズの位置を意識して撮影に臨んでいました。
カメラマンさんの目線を意識するのは、カメラマンさんが「何を思っているのか」を考えるためです。人の目線で「何を思っているのか」を考えられるようになったのは、握手会で学んだことでもあるんです。ブースへ入ってくる瞬間と握手中、帰りぎわに注目していると、次に「誰のブースへ行くか」が何となく分かるんです(笑)。
あと、グラビアでは「光を効果的に入れるためにはどの角度を向くべきか」を意識しているんですけど、レンズの位置を見ているとどこがベストかが何となく分かるようになってきて。その経験をふまえつつ、写真集でこだわったのは麦わら帽子をかぶったカットで、スタッフさんたちとも相談しながら工夫して、顔にまばらに光がかかるような印象的な一枚になっていると思います。
■柏木由紀から受けた「憑依型」の評価を躍進の原動力に
――初のソロ写真集発売まで1年半強というのは“異例のスピード出世”に思えるのですが、活動にはだいぶ慣れましたか?
矢作:加入したての頃と比べたら、だいぶ自分らしさを出せるようになった気がします。先輩たちからは「変人だよね」と言われるようになったりもしてますけど(笑)。つい最近も、ゆきりん(柏木由紀)さんから「最初は普通の人間だったよね」と言われました(笑)。
ファンのみなさんからは「大人っぽくなったね」と言われるんですけど、自分としては緊張しなくなったのが一番の変化かもしれないです。経験を重ねるにつれて、自然と頭から「緊張」の二文字がなくなったというか。緊張のせいでできるはずのこともできないことがあったし、そうならないように気合を入れ過ぎてまた失敗したり(笑)。今ではうまく自分をコントロールできるようになったと思います。
――グループのレギュラー番組『AKBINGO!』(日本テレビ系/毎週火曜24時59分~)では、先輩メンバーに臆せずからんでいく“ハートの強さ”が見えますが、そのあたりの自覚はありますか?
矢作:いつからだろう、周りから「度胸あるよね」と言われるようになったんです。初めは引っ込み思案だったはずなんですけど。最近では、先輩にも積極的に話しかけられるようになって。たぶんそれは「いつか卒業してしまう」と思うからかもしれません。
勉強すべきことは今しか学べないと思っていて、今年4月に卒業された指原(莉乃)さんにも、たくさん質問してアドバイスをもらいました。
――これまでの活動を振り返り、印象に残っているイベントはありますか?
矢作:ゆきりんさんにプロデュースしていただいた「アイドル修業中(ハート)」公演です。公演の中でソロ曲に「虫のバラード」を選んでいただいたんですけど、理由を聞いたら「萌ちゃんは憑依型だから絶対に似合うよ」と教えてくださって。当時は自信もないし、「憑依型」の意味がまだ分からなかったんですけど(笑)、ゆきりんさんのその言葉があったからこそ、今の自分がいるんだなと思っています。
――活躍の背景には柏木さんの導きもあったんですね。今後はどのようにグループに貢献していきたいですか?
矢作:最近は、グループを知らない人たちもみんな吸い込めるような「掃除機になりたい」とずっと言ってるんです。みなさんがファンになってくださったら嬉しいなって。みんなを“すち”にさせちゃいたいです(笑)。
――(笑)。初めてのソロ写真集も知るきっかけになりそうですが、最後に、発売を心待ちにしている読者の方へメッセージをお願いします。
矢作:これまでのグラビアとは異なる空気感に挑戦したカットや、バリ島ならではの景色が味わえるのも見どころです。16歳(撮影時)という青春時代の、今しか見られないフレッシュな私がいっぱい詰まっているので、見ていただくみなさんと“シェアハピ”できたら嬉しいです!
インタビュー中、絶えず目をキラキラさせながら質問に答えていた彼女。写真集では成長途上のあどけない表情も浮かべているが、さらなる躍進が期待される。
取材・文・撮影=カネコシュウヘイ
■写真集公式ツイッター
https://twitter.com/moeka_1st
8月8日(木)に、タワーレコード イオンレイクタウン店(埼玉県)にて写真集発売記念イベント(お渡し会)開催。詳しくは写真集公式ツイッターにて。
■AKB48 56thシングル「サステナブル」
発売日:2019年9月18日(水)
ほか詳細情報はAKB48公式サイトを参照。