アンチエイジングにも効果抜群!? 7つの水煮缶フル活用の健康レシピを紹介

暮らし

公開日:2019/8/17

『やせる・若返る・健康になる いいことずくめの水煮缶レシピ』(藤本なおよ/東京書店)

 血液も血管も脳細胞も、みんなまとめてアンチエイジングできてしまうものといえば何を思い浮かべるでしょう? サプリメント? エステ? …それもいいけれど、できればもっと手軽に体の中からキレイになりたい! そう考える方にオススメしたいのが、『やせる・若返る・健康になる いいことずくめの水煮缶レシピ』(藤本なおよ/東京書店)です。

 ローカーボ料理の研究家である著者がセレクトした7つの水煮缶は、サバ缶・サケ缶・大豆缶・うずらの卵缶・ツナ缶・アサリ缶・ホタテ缶。これらはどれもタンパク質が豊富で驚くべきパワーを持つものばかり。今すぐスーパーで揃う手軽さもうれしいポイントです。また、魚をさばいたり、豆を戻したりといった面倒な下処理は不要の水煮缶だから、活用すればあっという間に夕食の支度が整います。早速今晩から作りたくなる水煮缶をいかしたレシピを紹介しましょう。

■「サバ缶」に含まれるDHAは生サバの倍以上!

 悪玉コレステロールや中性脂肪を抑制し、認知症予防も期待されるDHAの含有量がダントツのサバ缶。缶詰には、生サバのなんと2倍以上もDHAが含有されています。また、痩せるホルモンとよばれるGLP-1の分泌を促すEPAも豊富。サバ缶を使ったアヒージョなら、そんなサバ缶のいい脂を無駄なくおいしく摂ることができます。

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「サバときのこのアヒージョ」

 フライパンにオリーブオイルを入れ、縦半分に切ったマッシュルーム、薄切りにしたニンニク、サバの水煮、唐辛子を入れて弱火で5~6分加熱。塩・こしょうで味を調えれば完成です。トマトやハーブを加えるとイタリアンな味に。

■「サケ缶」の抗酸化パワーは、ビタミンEの1000倍!

 旨味が強いのにクセが少ないサケ缶は、どんなメニューにも活用できるすぐれもの。サケの色素であるアスタキサンチンには体のサビを落とす抗酸化成分がたっぷりで、生活習慣病を抑制しお肌をキレイにしてくれます。アスタキサンチンはビタミンEと比較して、その抗酸化力は1000倍も。また、ほかの抗酸化物質ではたどり着けない目や脳の細胞にも届くため、脳いっ血の予防や眼精疲労の回復にも役立ちます。

「サケとニラのチヂミ」

 溶きほぐした卵に、ほぐしたサケの水煮と3cm幅に切ったニラ、小麦粉を加えてざっくり混ぜ、ゴマ油をひいたフライパンで半量ずつ4〜5分弱火で焼く。ポン酢醤油に七味唐辛子少々を加えたタレを添えて完成。タレにマヨネーズを加えれば、お好み焼き風みの味付けで楽しめます。

■「大豆缶」のイソフラボンは、更年期の女性にもイチオシ!

 閉経前後の女性は、女性ホルモン・エストロゲンが急激に減ってくるため、不定愁訴などの不調のほか、中性脂肪が増えカルシウムが流出しやすくなります。大豆に含まれるイソフラボンはエストロゲンと似た働きをするため、更年期障害の症状を緩和して悪玉コレステロールを抑制します。美容と健康のためにも毎日摂取したいイソフラボン。大豆缶なら料理の手間も手軽にできるので、ストックしておきたいですね。

「大豆とベーコンのミルクスープ」

 バターをひいた鍋で1cm幅に切ったベーコンとみじん切りにした玉ねぎを炒め、大豆の水煮を加えます。水とコンソメを加えて弱火で5~6分煮たあと牛乳を加えてひと煮立ちさせ、塩・こしょうで味を調える。器に盛ってパセリを散らし、バゲットを添えれば、朝食にもぴったりです。

 本書ではここで紹介した他にも、鶏卵の5~6倍ものビタミンB12が含まれるという「うずらの卵缶」を使ったレシピや、鉄分補給にすぐれた「アサリ缶」、メタボ予防に適した「ホタテ缶」レシピなど、全80品が掲載されています。簡単に調理できる水煮缶を味方につけて、おいしく楽しい健康ライフを過ごしましょう。

文=志水彩