生理が来ない!? 知っておきたい「無月経」の原因と危険性

健康・美容

更新日:2020/5/8

 女性特有のからだの不調やトラブルで悩んでいませんか。「お医者さんに行くほどではない…」「デリケートなことなので人には聞きにくい…」そんな体の悩みを、All Aboutガイドであり、ポートサイド女性総合クリニック・ビバリータ院長の清水なほみ先生に聞きました。自分のからだと向き合い、健やかに過ごす手助けとなってくれることでしょう。

 月経不順の中で、月経周期が38日より長くなるパターンを、稀発月経と言いますが、月経が来ない期間が長くなりすぎて3カ月以上ずっと月経が来ないことを「無月経」と言います。無月経は月経不順が重症化したものという扱いになります。

 月経が予定日より遅れたり、ずっと来ない場合にはじめに確認が必要なのは「妊娠していないかどうか」です。ただし、性行為の経験がまったくない方はこの点を考える必要はありません。前回の月経から今までに性行為が一度でもある場合は、まずは妊娠検査薬で確認が必要です。月経が来ないことを「更年期のせいだ」と信じ込んで受診なさった40代の方が、調べてみたら妊娠していたというケースもあります。たとえ頻度が少なくても、コンドームを使っていても、まずは妊娠反応を確認しましょう。

 妊娠していないのに月経が来ない場合は、ホルモンの異常がないかを調べる必要があります。3カ月以上の無月経を放置すると、その後の月経が再開しにくくなったり、骨密度が下がったりといった弊害が出やすくなりますので、早めに婦人科で相談しましょう。

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