「凶のおみくじを引いてしまった!」…でも挽回する方法をお教えします!
更新日:2019/8/25
ありがたいご利益やパワーなど“恩恵”をたっぷり享受できるという24の神社仏閣を、神仏研究家の桜井さんが訪ね、神様、仏様と話をした内容を紹介する1冊が『神様と仏様から聞いた 人生が楽になるコツ』(桜井識子/宝島社)です。
著者の桜井識子さんは、1962年広島県生まれ。霊能者の祖母と審神者の祖父の影響で霊や神仏と深く関わって育ちました。神様仏様とお話ができるという識子さんは、1000以上の神社仏閣を参拝して得た、神様仏様の世界の真理、神社仏閣参拝の恩恵などを広く伝える活動をしています。識子さんとのやりとりを通して知る神様たちは、それぞれ得意分野を持っていてとても個性豊か。どの神様も、参拝した人を守ってあげたいと思ってくれているそうです。
■人から飛ばされた悪念から守ってくれる唯一の神様
全国三千余の八坂神社の総本社が、京都の「八坂神社」。その牛頭天王(ごずてんのう)は、嫉妬やいじめ、ストーカーなどの“悪念”から守ってくれる、「魔」の世界に強い唯一の神様です。波動がたくさんこめられているお札とお守りもおすすめです。また、喫茶室の「厄除けぜんざい」のお餅には、「牛頭天王パワー」が入っているので、食べるとパワーが浸透し、身体の内部からも邪悪な念が落とせるそうですよ。
■神様が見守るお百度参り
大阪の「石切劔箭(いしきりつるぎや)神社」は、1日でお百度参りができるというちょっとお得な神社。全国各地訪ねた中でも、「お百度石を利用していた人を見たのは初めて」と著者が述べる、珍しい神社です。鳥居のところと本殿前にお百度石があり、「自分を追い詰めてはいかん。わしができることはしてやるから」と、優しく見守ってくれる神様のもとで、多くの人がぐるぐる参拝で往復しているそうです。
■「悪いおみくじ」を引いてしまったらどうすればいい?
本書には、正しい作法がわからずにモヤモヤしがちな、手水やおみくじについても説明されています。
たとえば、手に荷物を持っていたり、手水舎が並んで混んでいたりすると、ついパスしたくなる手水。実は、識子さんもごくごくたまにパスすることがあるそうです。手水は「神様に失礼のないように」という人間側の気持ちなので、使わなくても神様は怒らないそう。ただ、神社仏閣巡りをする場合は、手水を使うことで“前の神社”の波動をリセットできるとのこと。最後に格の高い神社を参拝すると、高い波動をまとって帰れるそうです。
また、あまり良くないことが書かれた「おみくじ」は、「神様、この運勢はいらないです。引き取ってください」と念じながら所定の場所に結びます。そして、引き取ってもらったらその後の運を知るために、もう一度引いてよいそうです。そんなすぐに? と不思議に思う人もいるかもしれませんが、識子さんが複数の神様に確認済みだということですよ。
この他、3体の龍神が高波動を放っている奈良県山中にそびえる「室生龍穴神社」、さまざまな神様がいっぱい居て誰かが願いを叶えてくれるという穴場の「枚岡神社(大阪)」、“神様になって2000年のお祝い”を楽しみにしているというちょっとおちゃめで面倒見の良い神様がいる「生國魂神社(大阪)」、感動的な話をしてくれた鑑真さんのいる奈良の「興福寺」など、関西を中心とした24の神社仏閣は、読めば読むほど、実際に出かけてそのパワーに触れてみたくなるところばかり。
「神様、仏様に、もっと甘えていいのですよ」と識子さんは語ります。自分の好みの神社仏閣を見つけて、無駄なくたくさん巡るための計画を立てるのにもぴったりの1冊です。
文=泉ゆりこ