2週間でウエスト10.3㎝減! 超人気ヨガクリエイターayaの「背中体操」
公開日:2019/9/2
背中は意外と見られている……
突然ですが――自分の背中をまじまじと観察したこと、ありますか?
「背中にはカラダ年齢が如実にあらわれ、印象を左右します」と言うのは、ヨガクリエイター・ayaさん。予約が取れないヨガ教室を主宰し、30万人を指導してきた実績をもつ。
ayaさんはオトナ世代の生徒さんたちと長年接し、体を観察するうちに、多くの人が「背中が丸まって動かせていない」ことに気づいた。「意外と見られているのに、自分では見えない背中こそ、カラダのゆるみや年齢が如実にあらわれるパーツなんです」
今回、さまざまな女性の背中を見せてもらい、正直、ちょっぴり驚いた。女性たちは皆、いわゆる太った体とはほど遠いタイプの人ばかり。それが、どうだろう。服を脱ぐと皆、一様にたるみやゆがみが見られたのだ。猫背ぎみ、反り腰、下着を着けるとはみ肉が目立つ人……「このような“残念”な状態は、どれも背中を使っていないことが原因です」。
自分の背中を「直視」しろ!
たとえば、左の50代女性は肉がついては重なり「段々腹」気味。ブラトップからは「はみ肉」も…。血流の悪さも目立ち、ぜい肉をさわると指のあとが残る状態だった。また、右の女性のように還暦世代になると肉質も変わり、重力に負けてくる。ボディラインがぼやけ、お尻は平たく。
オトナ世代に限ったことではない。一般的に、体型のくずれはまだ少ない20代でも、わき腹などにぽよんと「はみ肉」が。また背中がガチガチに固まり、肩甲骨が見えない状態になっている人も多い。ちなみに、左の女性は「巻き肩」気味。右の女性はPCに向かう時間が長く、猫背で「反り腰」体型でもあった。
写真を見て、他人事のように思っている人はいないだろうか……!? でも、この4人は皆、美意識が高い系の人たちだ。
はっきり言おう。あなたも同じような感じか、もっとくずれた状態である! と。
ウエスト50㎝! 著者自身のカラダが「ayayogaメソッド」が効く証拠
スレンダーなボディが印象的なayaさんのボディには、ムダな部分が一切ない。でも、実はayaさん自身、10数年前までは太っていたと言う。
「アメリカ留学し、食生活がガラリと変わったせいで、3カ月で20㎏も増えたんです。しかも交通事故に遭って脳挫傷を負い、重体に……意識を取り戻しても、歩くことも帰国することもできないシチュエーションで、リハビリを兼ねて始めたのが、ヨガとの最初の出会いでした」
でも、ヨガを始めて体に変化があらわれ、たった3カ月で留学前の体重に戻すことに成功。すっかりヨガにハマった後はさまざまな流派のヨガを学び、次第に自分なりのメソッドができていったと言う。
「しなやかな体をつくるヨガですが、効率的にやせるには、ヨガやストレッチなどの“のばし”に加えて、有酸素運動や筋トレの要素を取り入れることも必要。私のヨガや提案する体操は、スピーディに行うことで、筋トレ+有酸素運動+ストレッチの要素を兼ね備えるところが特徴です」
2つの動きだけで、やせる!
そんなayaさんが、カラダ改革のカナメとして注目したのが、「背中」というわけだ。
「背中は意識して使うことがあまりないため、ほうっておくと日々衰えていきます。でも、ひとたび動かせば、効果を得やすい」と言うayaさんが考案したのが、凝りかたまった肩甲骨まわりの筋肉を鍛える「ayayogaメソッド」体操。背中に効率よく刺激を与える動きを、2つの運動に凝縮したと言う。
その2つが、「こんにちは体操」と「腕伸ばしスクワット」。筆者も試してみた。
こんにちは体操
太陽に向かって「こんにちは!」と元気にあいさつするイメージで大きく胸を開き、肩甲骨をぐっと寄せる体操。背中はもちろん、二の腕やあちこちに「効く!」実感があり、思わず声がもれてしまう。
腕伸ばしスクワット
胸の前で手を組み、お尻をつき出し、腕を伸ばす。あちこちピリピリとしびれる感覚で、下半身へのアプローチも実感できる変わりスクワット。強度が増すやり方も参考になる。
「くびれる」だけじゃない成果も
どちらも単純な動きで簡単なのだが、体への刺激はかなりのもの。ayayogaメソッドを実践している数人に尋ねてみたが、運動不足の人は、「最初は背中全体に痛みを感じるほどだった」と表現していた。
ちなみに、文頭でも紹介した女性たちの残した結果が、こちら。
52歳女性 → はみ肉が減り、すっきり!
60歳女性 → ヒップ&バストアップ!
44歳女性 → 反り腰が改善。体が薄く!
全員が全体的にサイズダウンしたうえ、一般にやせにくいと言われる部分も締まった成果は、予想以上。二の腕やアンダーバストが細くなったり、バスト&ヒップアップした結果を見て、発奮した。本書で「美背中」と締まったボディをイメージして……まずは2週間、がんばってみようと思う。
撮影=曽根将樹(ayaさん分)、伊東祐輔(モニター分)(以上PEACE MONKEY)