最強の可愛さ! 男性保育士てぃ先生による実話エピソード「ほいくえん大好き!」/『きょう、ほいくえんでね…!!』①

出産・子育て

公開日:2019/9/4

【scene02】おしごと

ある日のこと―

ゆうまくん(4歳)に「せんせい! 」と呼ばれた。

先生 「なーに? 」
ゆうま 「 せんせいさ、いっつも みんなとあそんでるけど、
おしごと しなくていいの? 」
先生 「…」

先生は、これが大切なお仕事なんだよ!

 じつは、ゆうまくんのパパはフットサルの選手。でも、それがパパのお仕事だとは思ってはいないようで……。「パパもお仕事してない」「ボールけって遊んでるんだよ」って、可愛いですね。

ゆうまくんは「仕事」や「職業」という概念がまだ明確ではないのかもしれません。お花屋さんやお菓子屋さん、コンビニの店員さんなど、モノとお金のやり取りがあるのが仕事と思っている様子。お相撲さんや消防士さんなどは、職業ではなく、そういう人たちなんだというかんじでしょうか。

保育士は、お絵描きをしたり、ピアノを弾いたりで、いつも一緒に遊んでいますからなおさらです。子どもにとっては、お友だち感覚かもしれないですね。先日も、「先生はいつ小学生になれるの?」って心配されましたから(笑)。

ぽいんと

保育園では遊びの時間がありますが、「遊び」も教育の一環です。例えば、「かけっこ」は、「脚力」を育てるという目的があります。コースを曲がることで「バランス感覚」を養い、他の人と競争するという「競争心」も養うことができるのです。

<第2回に続く>

●著者プロフィール
てぃ先生/関東の保育園に勤める男性保育士。全国での講演活動も年間50本以上。他園で保育内容へのアドバイスを行う「顧問保育士」など、保育士の活躍分野を広げる取り組みにも積極的に参加している