家事を減らせばハッピーになる!? 「しなくてもいい」家事をリストアップしてみました!
公開日:2019/9/6
「最近仕事が忙しくて、毎日の家事がおろそかになりがち」
「ちょっと家事をさぼると、すぐに部屋がちらかってしまってイライラする」
そう感じたことはありませんか? せっかく自分や家族のために家事をやるのだから、仕事や育児にもイキイキと意欲的に取り組めたり、家族や友人と日々笑顔で過ごせたりするための「家事」がしたいもの。
『人生が輝く! 家事の「しないこと」リスト』(石阪京子/講談社)は、片づけアドバイザーの著者が、理想の暮らしを手に入れるためにあえて手放した、「しなくていい」家事を紹介してくれる1冊です。そんな本書の中身をご紹介しましょう。
■【料理編】がっつり「作りおき」をしない
週末のうちに作りおきをすることは、一見平日の食事作りを楽にしてくれそうに思えます。でも実際のところ、週の後半にもなると味が落ちてしまい、家族も食べてくれなくなることも。考えを変えて、平日の夕食を短時間で作ることができれば、作りおきは必要ありません。
そこで著者がオススメするのは、食材の「下ごしらえ」をすること。買い物から帰ったら野菜をすべて洗い、葉物は水に浸して吸水させてからキッチンペーパーなどで拭き、冷蔵庫に保存します。また、野菜をカットして保存袋に入れて冷凍庫に入れておけば、調理時にすぐ使えてとても便利です。いつも作りたてが食べられるので、食事の満足度もアップするでしょう。
■【掃除編】洗剤の使い分けをしない
バスクリーナーやトイレクリーナーなど、家の中のあちこちに掃除用洗剤が転がっていませんか? 実はこの掃除用の洗剤は、4つの万能洗剤があれば十分置き換えられるのだとか。
(1)油汚れに強い「超電水」
(2)アルコール除菌スプレーの「ドーバー パストリーゼ77」
(3)粉状の酸素系漂白剤の「オキシクリーン」
(4)面倒な電子レンジ掃除にぴったりの「食用重曹」
洗剤の種類を絞ることができれば、無駄な洗剤ストック用のスペースも不要になるので、収納もスッキリします。それだけではなく、洗剤のストック管理も楽になり、買い忘れも減りそうですね。
■【習慣編】毎日の家事では、完璧主義にならない
実は「片づけられない」という人の多くは“完璧主義”だそう。理想が高いほど、その理想のゴールばかりにとらわれて身動きがとれなくなってしまうからです。例えば、「部屋の隅のほこりまでしっかり取らないと掃除とは言えない」などと、毎日やる家事についてもいちいち完璧を求めてしまうと、いずれしんどくなってしまい、家事そのものが億劫になってしまいかねません。
まずは、家事に対して細かいことを気にしないよう心がけた上で、家事を最小限に絞り込んで「習慣化」させることが、長く楽に続けるコツです。
■家事を見直して、ハッピーな人生を送ろう
本書ではこの他にも、【洗濯】や【日用品】といった家事のうち、「やらなくていいこと」をわかりやすく教えてくれます。「やらないためのヒント」「やらなくていい理由」についても、かわいいイラストや豊富な写真とともにたっぷりと紹介されています。それらはどれも著者が日々の家事で実践しているものばかりなのでとても説得力があるもの。中には「目からウロコ」と感じることも多そうです。ぜひ本書をヒントに、自分の生活に合ったアイデアをどんどん取り入れてみましょう。
本書では、お役立ちテクニックだけではなく、「なぜ」やらなくていいのかという考え方についてもきちんと説明されています。読めば、家事だけではなく、あなたのライフスタイルそのものを見つめ直すきっかけにもなりそうです。
ライフスタイルは日々変わり、家事を助ける生活用品や家電もどんどん進化しています。家事を続けることで疲れてしまうのではなく、本書のやさしいアドバイスを参考に、「疲れない」ための日々の家事にチャレンジしてみたいですね。
文=水野さちえ