最強の可愛さ! 男性保育士てぃ先生による実話エピソード「続・ほいくえん大好き!」/『きょう、ほいくえんでね…!!』②

出産・子育て

公開日:2019/9/5

【scene15】英会話

けんたくん(5歳)との会話―

けんた「せんせい、がいこくのひと みんな すごいよね!」
先生 「どうしてそう思ったの?」
けんた「 だ って みんな えいご しゃべれるんだよ! こどもも! ぼく しゃべれないよ! 」

日本語しゃべれるキミもすごいぞ!

 けんたくんは外国にとても興味があります。だから、国旗当てクイズも大好き。国旗のイラストを見て、「イタリア」「ブラジル」「エジプト」「インド」「オーストラリア」などすぐに答えられるんです。

好きが高じて、けんたくんは英会話教室に通い始めました。英語は学ぶもの、外国人も勉強して英語を覚えたと思っているんでしょう。だから、「外国の人はみんなすごいよね! だって、みんな英語がしゃべれるんだよ。子どもも英語がしゃべれるんだよ! ボクしゃべれないよ!」って言ったんですね。

僕たち大人は外国人が英語をしゃべっても「すごい」とは思いませんよね。母国語だから、しゃべれて当然だとわかっています。でも、子どもの感覚では、英語をしゃべれるのは、純粋にすごいことなんだと思う。けんたくんには、英語をしゃべれる人が「すごい」っていうリスペクトがあるんです。

でも、僕はけんたくんこそ「すごい」と思います。日本語をきちんと話せているということはもちろんですが、「英語をしゃべれてすごいな」という気持ちから、「自分もしゃべりたい」と思い、実際に英語の勉強をしているのですから。

<第3回に続く>

●著者プロフィール
てぃ先生/関東の保育園に勤める男性保育士。全国での講演活動も年間50本以上。他園で保育内容へのアドバイスを行う「顧問保育士」など、保育士の活躍分野を広げる取り組みにも積極的に参加している