「100から1」を数えると自然と寝てしまう! 快眠セラピストが教える“ぐっすり眠れる方法”

暮らし

公開日:2019/9/5

『眠トレ!―ぐっすり眠ってすっきり目覚める66の新習慣』(三橋美穂/三笠書房)

「寝つきが悪い」「忙しくて睡眠時間が取れない」「寝ても疲れが取れない」「昼下がりに眠くなる」「眠りが浅いと感じる」…などなど、昔から社会人にとって“眠り”の悩みはつきものだ。日常において犠牲になりやすい睡眠だが、その重要性は皆が知るところだ。睡眠で悩んだことがないという人のほうが珍しいだろう。

『眠トレ!―ぐっすり眠ってすっきり目覚める66の新習慣』(三橋美穂/三笠書房)は、これまで1万人もの“眠り“を変えてきた快眠セラピストの著者が、あらゆる眠りの悩みを解決へ導いてくれる1冊である。気持ちよく眠りたいという人のために、本書から、誰でも使える睡眠の知識を3つ紹介したい。

・「カウントダウン法」でいつのまにか入眠する

「寝つけないときは数字を数えよう」とはよく聞くが、本書はアメリカの催眠療法士が考案した「カウントダウン法」を紹介している。実は、数字は1から数えていくより100からカウントダウンしていったほうが集中でき他のことを考えずにすむという。やり方は、「100…99…98…」といった具合に3秒に1つくらいのテンポで減らしていく。どこまで数えたか忘れたらまた100からやり直す。この方法は「いつの間にか眠っている」という状況を作り出すのに適したものだという。

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・寝かしつけ絵本の力を借りる

 シリーズ累計100万部を突破した“寝かしつけ”絵本『おやすみ、ロジャー 魔法のぐっすり絵本』を知っているだろうか? この絵本には心理学効果を狙ったさまざまな工夫が施されており、大人でも効果があるそうだ。ストーリーには、体の力を抜いてゆるめる「自律訓練法」が盛り込まれているので、リラックス効果が期待できる。大人には、男女の人気声優による朗読CDブックがおすすめだそう。

・「“不眠症状”があっても“不眠症”とは限らない」と知る

「ベッドに入ってもなかなか寝つけなかったり、夜中に何度も目を覚ましたりしてしまうから自分は不眠症だ…」と思っている人がいるかもしれない。しかし、注目すべきなのは起きているときのコンディションだ。「不眠症」は、不眠によって日常に支障が出ている状態のことをさす。つまり、起きているときに調子がよければ大丈夫。たとえ不眠症状があっても、日中に元気にすごせているのなら不眠症とは言わないのだ。あまり気に病まないで横になることも大事だ。

 いかがだっただろうか? ちなみに、私も前述の「カウントダウン法」を試してみた。寝つきが良くない私は「100」からどこまで行けるかと思っていたが、早速「87」くらいで考える力がなくなった。数えること自体がしんどくなり、何も考えたくなくなり良い感じに体の力が抜けていった。次の日には「92」で体が重くなって眠りにうまく集中できた。たしかに「1」から増やしていくよりカウントダウンのほうが数える気になるので不思議だし、良い方法を知った。睡眠で悩んでいる人は、眠りのプロから知識をもらうことで自分に合う方法にこれから出会えるかもしれない。

文=ジョセート