【作ってみた】そのまま食べるだけじゃもったいない!? 納豆をアレンジすれば万能おかずに
公開日:2019/9/7
価格が安く、家に常備しておくと手軽に食卓に出せ、とにかく便利な「納豆」。そのまま食べても美味しいのはもちろんのこと、いろんなアレンジが可能な懐の深さを持っている。さらに、カルシウムが豊富なほか、認知症予防や血液サラサラなど、納豆にはうれしい栄養効果もたくさんある。
そんな納豆をもっとフル活用しよう! というのが、『おトク素材でCooking♪ vol.33 納豆は万能おかずの素!』(オレンジページ)。本書は混ぜたり和えたりするだけの簡単レシピから、オムレツ、つくね、天ぷらなどさまざまなメニューの活用法が紹介されているレシピ本。筆者も納豆は大好きで家にあることの多い食品なので、早速いくつか実際に作って食べてみた。
■「大根と納豆の辛子じょうゆあえ」(p.19)
1つめは、切って混ぜるだけの「大根と納豆の辛子じょうゆあえ」。ボウルに納豆、しょうゆ、練り辛子、皮をむいた大根、たくあんを角切りにしたもの、削り節を入れて混ぜる。あとは器に盛り付けて、刻んだ青じそを散らせば完成!
最初は「大根とたくあんってどっちも大根じゃ…」と思ったが、食感や味わいが違うので、角切りにすることで2種類の歯触りを一口でも存分に楽しめる一品となっていた。これはどちらも入れる価値がある! 生の大根の爽やかさとたくあんの塩気を辛子じょうゆ入りの納豆がしっかりと包み込んでまとめてくれている。食べごたえもあるので小腹がすいた時にも重宝しそうだ。
■「納豆入り大つくね照り焼き」(pp.40~41)
2つめは、焼き鳥屋でも定番のつくねに納豆をプラスした「納豆入り大つくね照り焼き」。ボウルに鶏ひき肉、ねぎ、生姜、酒、しょうゆを入れて粘りが出るまでしっかりと混ぜ、納豆を加えてさらに混ぜる。あとは、形を整えてフライパンで両面焼き、蒸し焼きにして火を通したら酒、みりん、しょうゆを加えて絡めれば完成!
納豆のクセが程よく主張しているが、甘辛いタレ、添えた温泉卵と合わせることで味の相乗効果をもたらし“完成形”といえる味になる。納豆もつくねも卵との相性は抜群なのでたしかに美味しいのは当たり前なのだが、つくねに納豆を入れる発想はなかった…!
■「納豆とカリカリ梅の青じそはさみ天ぷら」(pp.44~45)
最後は、サクサク・カリカリの食感がクセになる「納豆とカリカリ梅の青じそはさみ天ぷら」。ボウルに納豆、刻んだカリカリ梅を入れてよく混ぜておく。軸を切った青じそで梅入り納豆を挟み、水で溶いた天ぷら粉をつけて油で揚げれば完成だ。
サクサクとした食感の衣に、梅のカリカリ、納豆のねばねばと、いくつもの食感が楽しめる天ぷら。梅と青じその爽やかさに、納豆が程よい重みを与えてくれる。軽いおつまみとして、お酒と一緒に出しても喜ばれそう。
納豆単体だと「苦手」「臭い」と拒否反応を示す人もいるが、こうやってアレンジを加えると、独特のクセも調和され、ぐっと食べやすくなるはず。むしろ、納豆ならではの風味があるからこそ他の食材の美味しさを引き立たせてくれる献立も多い。納豆が好きな人はもちろんのこと、今までは苦手だったという人も、ぜひこの『おトク素材でCooking♪ vol.33 納豆は万能おかずの素!』でいろいろな納豆レシピにチャレンジしてほしい。
調理、文=きこなび(月乃雫)