子育ては「大変!」の連続…でもうちの子はかわいくてたまらない。育児あるあるをつめこんだ『こんぶ日記』
更新日:2019/9/29
インスタグラムのフォロワーが20万人を超える、こんぶさんの初著書『こんぶ日記 こよなく愛する旦那と息子と時々おしり』(大和書房)が話題です。
こんぶさんファミリーは旦那さんと息子君の3人家族。本書には、息子さんを妊娠する前から1歳半をすぎるまで、約2年半にわたる記録がギュギュッとつめこまれています。かわいいイラストと飾らない言葉が親しみやすく、読めばきっと周りの人にもすすめたくなる! そんな内容をご紹介します。
■たまにはちょっとネガティブな日もある。そんな時は…?
「あれ?…なんか今日 無理かも」。この気持ち、育児をしている人じゃなくても説明不要では。子どもはかわいいし、愛らしいし、毎日が幸せ。だけど時にはいっぱいいっぱいで、笑顔を見せられない時もある。育児や家事はエンドレスだから、笑えない日だってあるのが当然! 「やっぱりみんなそうなんだ」って思えるだけでも救われます。
■育児で本当に大事なことって何?
平日は旦那さんの出張が多く、ワンオペになることもあるこんぶさん。家事も育児も完璧を目指したいけれど、現実はそうもいかない。だけど、落ち込むこんぶさんに、旦那さんは「ありがとう」と言ってくれたのでした。「よく笑ういい子に育っているのは妻のおかげ」と。育児って、もっと気を抜いていいものかもしれません。
■旦那と息子をひたすら愛でる日々
かわいい息子さんだけでなく、旦那さんの登場も多い本書。なぜなら、こんぶさんが2人を同じように深く愛しているから。2人分愛おしくて、癒しも2倍です。
お風呂で息子さんに顔を蹴られている旦那さん。かわいいから、怒るどころかうれしくなっちゃうんですよね。一瞬「むむ?」とひるむ旦那さんと、無邪気な息子さんのほのぼのした風景を、こっそりのぞいて喜ぶこんぶさん。一日の疲れもふっとびそうです。
モチモチほっぺにくっつくほどの距離で子どもを眺める気持ち、わかる〜! どアップで見るクリクリおめめの、なんとかわいいことか。
生後9カ月にして、オナラをするために(知恵を使って?)腰を浮かす息子君。かわいい〜。「うちの子、天才!」「世界一!」と思うのは、どの家庭も共通。つまり、赤ちゃんはみ〜んな天才なのです♪
「たあい!」と意味不明な声をあげてご飯を払いのける息子君。かわいいけど、にくったらしい! やられたほうは理由がわからないので「え…」と固まる瞬間。子どもの動きって先読み不可能だから、毎日が「え…」の連続です。
■「子ができたら家族になる」っていうけれど
こんぶさん夫婦は息子君が産まれる前からとても仲良し。でも産後は旦那さんを男として見られない時期もあったとか(息子君が1歳半をすぎた頃から元に戻ったそうですが)。「家族になる」までには、いろいろなことがありますね!
■この本を通じて子どもに伝えたいこと
描き下ろし漫画のひとつでは、「子どもに伝えたいこと」と題して、夫婦2人だけでも幸せだったこんぶさんが、子どもを産むと決意するまでのエピソードが描かれています。大切なおばあちゃんが亡くなるのを目の当たりにして、自分も何かを「遺したい」「繋げたい」と感じたそうです。
子どもを産むことに、特別な想いをかけていた人は多いのではないでしょうか。でも、時間が過ぎると忘れてしまうことも…。こんぶさんとこの本のおかげで、それを思い出すことができました。
■家族や大切な人に対する温かい目線をつめこんだ1冊
他にも本書には、産後を家族と乗り越えた苦労話や、“おしりマニア”のこんぶさんによるおもしろエピソードなども。子育ての思い出って、楽しいことばかりではないけれど、思い出すと愛おしく感じるものですね。
SNSに疲れ、本名を伏せてインスタを始めたことで、素の自分をさらけ出せたというこんぶさん。だからこそ、その率直さが多くの人の共感を呼んでいるのだと感じました。
文=吉田有希