【作ってみた】食生活が確実にレベルアップする缶詰レシピ! さば缶以外のおすすめは…?
更新日:2020/8/31
骨まで食べられて栄養価が高いという「さば缶」から火がついた缶詰ブーム。保存性の高さや扱いやすさから、今やそのブームはあらゆる缶詰に波及している。「家に常備している」「缶詰に対する見方が変わった」「使う頻度が高くなった」という声も多数聞く。
そんな缶詰をもっと活用しよう! というレシピ本、『缶詰のベストアイディア』(晋遊舎)が登場した。本書では、さば缶、トマト缶、ツナ缶などの定番から「えっ! そんな缶詰があるの!?」と思わず気になってしまうような変わり種まで多数紹介されている。
さば缶レシピはほかでも多数紹介されているので、今回は家に置いておくときっと便利な「カットトマト缶」「コンビーフ缶」「鶏ささみ缶」からそれぞれ1品ずつ作ってみた。
■「トマトの和風炊き込みごはん」(p.11)
1品目は、カットトマト缶を使って作る「トマトの和風炊き込みごはん」。洗って水気を切った米に、だし汁、醤油、塩を加えて混ぜる。あとはトマト缶、千切りにした生姜を加えて混ぜ、スイッチを押して炊飯すれば完成。
加熱したトマトの強いうまみと程よい酸味、生姜の爽やかな辛み、だしの風味は相性抜群! シンプルな味付けながら深い味わいの本格炊き込みごはんに仕上がった。少ない材料で作れるので、節約したい日にもオススメ。
■「卵とコンビーフのコロッケ」(p.18)
2品目は、コンビーフ缶で作る「卵とコンビーフのコロッケ」。玉ねぎとコンビーフをバターで炒めたもの、茹でたじゃがいも、茹で卵とパセリのみじん切り、塩コショウをボウルでしっかりと混ぜ、形成して小麦粉、溶き卵、パン粉の順につけて油で揚げる。最後にパセリを散らして完成。
コンビーフは牛肉を塩漬けにしたものなので、うまみがギュッと凝縮されている。そのため牛肉をそのまま加えるよりも豊かな味わいに。具に混ぜ込んだ茹で卵もいいアクセントになっている。ほとんど味付けせずにこの完成度の高さというのは、料理初心者にもきっとうれしいはず。
■「ささみと大根の梅しそマヨサラダ」(p.43)
最後は鶏ささみ缶を使って作る「ささみと大根の梅しそマヨサラダ」。ボウルにいちょう切りにした大根、塩を入れてしばらく置き、水気をしっかり切る。大根と汁気を切ったささみ缶、梅肉、大葉、マヨネーズ、白ごまを混ぜ合わせ、器に盛れば完成。
ささみ缶を使えば、火を使うことなく簡単にいつものサラダがボリュームアップ! 梅肉やシソを加えることで味がまとまり、箸もすすむ。ささみ缶はさば缶などに比べるとクセもないので、缶詰類の独特の風味が苦手…という人でも食べやすい。
缶詰は長い期間日持ちするものが多いので、防災という観点からも、家にいくつか常備しておいて損はない。常日頃から使い慣れておけば、いざという時の食事でもきっと役立つはず。また、売り場を見渡せば、普段使いのもの以外にも、高級缶詰やおつまみ、デザートなどさまざまな缶詰が多数販売されている。本書を通じてお気に入りの缶詰を見つけたり、いろいろなメニューを食べ比べたりしてみるのもおもしろそうだ。
調理、文=きこなび(月乃雫)