「机の上が整然とした人は実はこんなタイプ」人の本音を見抜く心理学のテクニック
更新日:2019/10/9
「気になるあの子、オレって脈アリ?」
「取引相手の考えがわかれば、色々な提案ができるのに…」
「誰かに仕事を頼みたいけど、断られたらヤダな」
もし相手の考えが手に取るようにわかれば…、自分のお願いが聞いてもらえるようになれば…、そんな希望が叶えばあなたの人生はだいぶ幸せになるのではないだろうか。
相手の考えを読み、自分の思い通りに動かすことはもちろん難しい。しかし、その可能性を少しでも上げてみたいと思うならば、心理学を用いたアプローチが最適だ。そして、これから心理学について学んでみようと思ったあなたにおススメしたいのが『本音を見抜く心理学』(齊藤勇:監修/新星出版社)だ。
学問について学ぶとなると分厚くて重い、文字の多いテキストを読んで――と想像するかもしれない。しかし、本書はイラストも多く、自分だったらこの知識をどんな場面で使うことができるか、イメージしながら読み進めることができる。「心理学に興味はあるけど、なかなか手を出せなかった」という方にもピッタリだろう。
■部下を育てるコツは、怒るより前に●●すること!
「いつもミスばかりする」「報連相(ホウレンソウ)がきちんとできていない」「何をやってもダメ」などと、自分の部下を怒ってばかりいないだろうか。そんなことをすれば、部下は育つどころかミスを恐れて失敗が重なったり、「もういいや」と仕事を投げ出したりしてしまうかもしれない…。
部下を育てるコツは“怒る”ことではなく“期待する”こと。そして、その期待が相手に伝わるように接してみよう。
このように相手に期待していることを伝え、褒めることで、部下は「期待に応えたい!」と一生懸命取り組むようになる。これは「ピグマリオン効果」と呼ばれており、上司と部下だけでなく、先生と生徒、親と子どもでも応用可能だ。
ちなみに、上記例のセリフは誰でも通用するわけではない。中には期待をプレッシャーに感じてしまうこともあるため、相手がどのような性格なのかきちんと理解してから言葉を選ぶようにしたい。
■男と女で違う? パーソナルスペースが生む勘違い
男性「女の子が急に距離を詰めてきた! これって脈アリじゃね?」
女性「彼の隣に座ったら離れてしまった…。もしかして嫌われてる?」
男女それぞれこんな期待や不安を抱えたことがあるかもしれない。
イラストのような状況になったら、このように思ってしまわないだろうか。だがこれはどうやら男女によって「心地いいと感じる距離が違う」ことから起こる勘違いかもしれない。
女性と比べると男性は、遠い距離のほうが心地いいと感じるので、相手を嫌いじゃなくても自然と距離を保とうとする。逆に、女性は距離が近い方が心地いいと感じるので、好きじゃなくても近づいてしまうのだとか。
男性諸君! その距離感は脈とは全然関係ないかもしれないぞ。気を付けよう!
女性諸君! 好きな相手には頻繁に距離を詰めれば、意識してくれるようになるかもしれない! あきらめないで頑張ろう!
ちなみに、女性は好きな男性の前だと小食になり、男性は姿勢が前に傾くという傾向があるそう。そちらの観察でも脈のアリナシを検討してみよう。
■机の上はあなたの心理をうつす鏡
会社におけるあなたのパーソナルスペースと言えばデスク。あなたのデスク上はどんな状態だろう? 実は、このデスクの上の状況もまたあなたの心理を表している。
例えば、このように机の上が雑然としている人は頭の中も同じ状況だそう。考えがまとまらなかったり、ミスが増えたりしていないだろうか。そんなときには、机を片付けながら仕事の優先順位を見直してみたい。
他にも以下のような場合には、それぞれ心理学的にこんな傾向がみられるという。
例えばキャラクターグッズや仕事と関係のない私物がデスク上に多い人は、縄張り意識が強い人が多いそう。自分の時間を大切にしたい人の傾向が強いので、しつこく飲みに誘うのは止めといた方がいいかもしれない…。
どの学問でも言えることだろうが、インプットするだけでは勉強は完結しない。学んだことをアウトプットすることで理解は一層深まり、「勉強して良かった」という充実感も得られるはずだ。本書の心理テクニックはどれも日常生活で実践しやすく、シチュエーションにあわせて応用もしやすいものばかりだ。あなたの人間関係や仕事をうまく導くために、本書を通じて「人の本音」を見抜いてみよう!
文=冴島友貴