「こうなりたいな…」と望む自分への近道は? /『シンクロちゃん』③

ビジネス

公開日:2019/10/13

『シンクロちゃん』(佐藤由美子:著、しまだたかひろ:作画/フォレスト出版)

「もっとスイスイ人生が進んだらいいのに」「人生がなかなかうまくいかない」「何がやりたいのかわからない」…そんなモヤモヤを抱えた人に朗報です。
シンクロニシティ(シンクロ)を起こせるようになれば、誰でも人生を好転できるように。そんな「10秒スイッチ」の使い方を、『シンクロちゃん』(佐藤由美子:著、しまだたかひろ:作画/フォレスト出版)から紹介します!

Lesson 1 いまの自分の気持ちに気づく

シンクロを起きにくくする
「世間の常識」や
「他人の基準」を捨てよう

 さぁ、レッスンが始まりましたね!
 シンクロニシティとは、「いま」のあなたにピッタリの出来事がタイミングよく起こることでしたよね。

 自分の望みをかなえる人、人生がうまくいく人には、このシンクロニシティがたくさん起きます。

 シンクロニシティが起きると、どうなるのでしょうか?

 望みをかなえるには、いくつかのステップを順番に進める必要があります。
 例えば、あなたが自分の作った陶芸作品を発表して、たくさんの人に買ってもらいたいと思っているとします。

 どんなステップがあるのか、ちょっと想像してみてください。
 まず、作品をたくさん作る必要があります。
 お金を出して買ってもらえるように腕を上げる必要もあります。
 たくさんの人に知ってもらう方法を考える必要もありますよね。

「たくさんやることがあるな~」
「時間もお金もかかりそうだな~」
「大変そうだな……実現するのかな?」
 そう思ったあなた。

 実は、シンクロニシティが起きると、そのステップを進めるのが早くなるのです!!

 例えば、作品のアイディアが次々と浮かんだり、教えるのがうまい先生に出会ったり、お店に置いてくれる人に出会ったり、インターネットでの販売方法を教えてくれる人に出会ったりします。

 一人で勉強して全部やろうとすると、何年かかるかわからないことが、劇的に短縮されるイメージです。

 そうなったら、どんどんやる気になり、努力するのも楽しくなると思いませんか?
 もっと知ってもらうためにどこで販売すればよいかを考えたり、綺麗(きれい)に写真を撮る方法を習ったり、工夫をするようになります。

 こんなふうに、自分がどうなりたいのか明確な人ほど、何が必要なのかがわかるので、必要な行動をとることができるのです。

 シンクロニシティは、この一連の中で起きます。
 では、どうしたらシンクロニシティを起こせるのでしょうか?
 ここがものすごく大事です!

「いま」自分が何を望んでいるのか 明確にすること。

 これです!
 これに尽きます!
 だって、それに応じて、シンクロニシティが起きるのですから。
 ところがいま、自分がどうなりたいのかわからない人が増えています。
 どうしてでしょうか?

 私は6000人以上のコンサル経験の中で、「○○しないといけない」「○○すべき」という世間の常識・他人の基準に縛られていることが理由だと気づきました。

 ふと、「○○したいな」と思ったとしても、「いやいや、私には無理」「仕事があるし、そんな時間ない」「やめろって言われるだろうなぁ」と、一瞬で打ち消してしまうのです。

 シンクロちゃんが飴をなめるときのように、きちんと感じることをやめてしまうのです。
これが、シンクロニシティが起きにくくなる理由です。

 シンクロニシティを起こす第一歩は、「いま」自分が何を感じているのかを受け止めることなのです。
「いま」何を感じているのか。
 何を考えたのか。
 このことを「意識して言葉にすること」が大事です。

 シンクロちゃんのように、「サトユミ先生、帽子のカーラーとったんだ」でもよいのです。

 ちなみに、私がベレー帽にカーラーをつけていたのは実話です(-_-)

 いまから2カ月前、脚本教室に通っていたときのことです。
 初めての1時間ドラマの作品を、3日間ほぼ徹夜でギリギリの時間までに書きあげ、タクシーに乗って駆けつけました。

 タクシーの中でカーラーを巻いて、その後カバンにしまったのですが、カバンの中のベレー帽に引っかかってしまいました。

 それを知らずに、教室に入る前にベレー帽を被かぶり、人に指摘されるまで1時間以上気づかなかったのです。

 受講生は男性ばかりでしたが、唯一の女性が、言いにくそうに指摘してくれました。
 先生も他の方も、言い出せずにいたに違いありません。
 感じたこと、ちゃんと言葉にしないと! と思いました(笑)

 その約2カ月後、急にこの本を漫画にすることが決まり、その脚本を私が書くことになりました。脚本を習い始めて数カ月でこの展開。

 当初、この本はそういう予定ではなかったのです。
 あのとき諦あきらめずに、1時間ドラマの作品を完成させてよかったと思います。
 習い始めて右も左もよくわからないまま、3日でなんとか仕上げたという経験が、今回の本をつくるのに役立ちました。あの経験がなければ、私は「この本、マンガにしませんか? 急いで脚本を書きますから」と、無茶な提案はしなかったと思います。

 きっと、なんとかなるはず!!
 あのとき、カーラーつけてまで頑張ったんだから!!
 これもシンクロニシティです。

 10秒スイッチを続けて丸12年の私ですが、こんなふうにすべての選択が無駄なく未来に活かされています。

 12年前、どん底だった私がここまで来たのですから、だいじょうぶ。
 あなたにも必ずできます。
 最初は10秒を目安に感じてみてください。
 歩きながら、電車に乗りながら、家事の合間に、「いま」あなたが何を感じているか意識してみましょう。

 そうすることで、あなたは、いつの間にかシンクロニシティを起こすスイッチに少しずつ近づいていきます。

【次回につづく!】