「ネガティブな今の自分」もホメてあげよう。その効能は? /『シンクロちゃん』⑤
公開日:2019/10/15
「もっとスイスイ人生が進んだらいいのに」「人生がなかなかうまくいかない」「何がやりたいのかわからない」…そんなモヤモヤを抱えた人に朗報です。
シンクロニシティ(シンクロ)を起こせるようになれば、誰でも人生を好転できるように。そんな「10秒スイッチ」の使い方を、『シンクロちゃん』(佐藤由美子:著、しまだたかひろ:作画/フォレスト出版)から紹介します!
Lesson2 自分に自信が持てないとき
10秒スイッチは、私が崖がけっぷちにいたときに「偶然に」誕生しました。
まさかこんなに私の人生を変えるものだとは、当時は全く気づきませんでした。
かつての私は、優秀な人と比べて、1日に何度も自分を責めていました。
そもそも法律家を目指してロースクールに入った私でしたが、卒業したときに、本音では法律家になりたいとは思っていないことに気づいてしまったのです。
(えー!)
「親や世間の基準に合わせた ニセモノの夢だった」
その本音に気づいてからが、さあ大変!
なぜなら、無職・無収入・無人脈・貯金数万円の、35歳独身女性だったからです。
どうしよう!!
私には何もない!!
そこから必死に7日間、自分に向き合いました。
文章を書くのは好きだったので、ブログを書くことを決めました。
でも35歳で無職です。他の人は立派に社会人をやっている中、ブログを書くことがどんな意味があるのか?
ブログを書くうちに、パソコン一つで全国を飛び回れたらいいな、という憧れもありましたが、どうやって実現するのかまったく見当もつきませんでした。現実味のない夢のような感覚でした。
当時、友人たちは私に対して「どこに向かっていくのだろう?」と疑問に思っていたそうです(笑)
知るか~~!
本人もわからなかったのですから。
この日から、私はどんな自分にも、大親友のような気持ちで寄りそうことにしようと決意しました。
10秒スイッチが誕生した歴史的瞬間です。
低血圧なのに朝起きた私、エライ!
パソコンが苦手なのにブログを書くと決めて、超エライ!
記事を1つ書いた、天才!
タイトルを工夫した、すごい!
記事にコメントがついた、すごい!
ご飯を食べて体力つけて、エライ!
「こんなことできて当たり前」と思えることにもOKを出しまくりました。
「ブログを書く」という、法律家になることから比べると目標と言えないようなことを決めた自分にOKを出してあげたい。そうでないと自分は救われない。そう思ったのです。
ブログを書くには、起きる必要がありますし、ご飯を食べる必要があります。記事をどう書くか考える必要があります。
ブログを書くことに関連するすべてにOKを出してあげたいという気持ちで、当たり前すぎることにもOKを出していきました。
将来が不安だと思っている。そのことを認めてすごい!
私は世間から取り残されていると思っている。認めてエライ!
記事を書いて何につながるのだろうと思っている。認めてエライ!
ネガティブな感情にも、気づいたらOKを出していました。
35歳になるまで「法律家になりたいわけではない」という本音に気づけなかったのは、感情に蓋ふたをしていたからです。
違和感はあったのですが、それを認めてしまったら、時間やお金が無駄になるし、「カッコ悪い!」と無視していたのです。
だから、ネガティブな感情を認めることは本当にエライ! と気づけました。
「できて当たり前」の行動にOKを出し続けていると、ネガティブな感情に気づいたら、それにもOKも出せるようになっていきました。
この積み重ねで、「あるがままの自分でOK」と思える気持ちが育ったのです。
あんなに未来が不安だったのに、いつの間にか「私はだいじょうぶ」と思えるようになりました。仕事では、本や教材を出し、個人コンサル、講座開催と充実し、プライベートでは電撃結婚。たくさんの願いを実現してきました。
たった10秒の習慣が、シンクロニシティの流れをつくり、どん底だった人生を劇的に変えてくれたのです。
もしあのとき、10秒スイッチを始めなかったら、私はいま、無職で引きこもりになっていたと思います。
人生は紙一重。
10秒の習慣をするかしないか。ただそれだけなのです。
この経験から、シンクロニシティは誰にでも起こせるし、すでに起こっているものだと思いました。人は、自分と共鳴するものといつもシンクロしているのです。
ラジオを聴きたいとき、聴きたい番組に周波数を合わせないと聴くことができませんよね。それと似たようなもので、あなたの心の状態とピッタリのものがシンクロしあって現実になっているのです。
そう、シンクロニシティは「いま」の自分の状態が大本になっているのです!
自分にOKを出せる範囲をどんどん広げていきましょう。
「電車に乗って通勤している自分」
「洗濯物を干している自分」
「買い物に行く自分」
「子供を迎えに行く自分」
「玄関の靴を揃そろえた自分」
「イライラする自分」
「人の目を気にする自分」
「一歩を踏み出せない自分」
「子供を叱しかってしまったと落ち込んでいる自分」
「夫に嫌みを言った自分」
どんな自分にもどんどんOKを出していく。それがやがて、あなたにピッタリのシンクロニシティの波を作り出していくことになります。
【次回につづく!】