自分に「OK!」を出すことのメリットって何? /『シンクロちゃん』⑦
公開日:2019/10/17
「もっとスイスイ人生が進んだらいいのに」「人生がなかなかうまくいかない」「何がやりたいのかわからない」…そんなモヤモヤを抱えた人に朗報です。
シンクロニシティ(シンクロ)を起こせるようになれば、誰でも人生を好転できるように。そんな「10秒スイッチ」の使い方を、『シンクロちゃん』(佐藤由美子:著、しまだたかひろ:作画/フォレスト出版)から紹介します!
Lesson3 行動できなくて 責めてしまうとき
ダイエットをしようと思っていたのに、ついつい食べてしまった……。
資格試験の勉強をしようと思っていたのに、ネットサーフィンしてしまった……。
早起きしてお弁当を作ろうと思っていたのに、寝坊してしまった……。
あなたならこんなとき、どうしますか?
「誘惑に弱いな」「ダメだな」と自分を責めてしまうかもしれません。
これはかつての私そのものです(笑)
自分にダメ出しをするときは、たいてい「○○になりたい」「○○をしたい」という理想の状態があるのに、思うようにできなかった場合だと思います。
責任感があって、頑張り屋さんであるほど、基準が高いものです。
「こうあるべき」「〜でなければいけない」が強いと、その基準以下のことには×をつけてしまいがちです。
でもちょっと待ってください。
「できなかった!」と思うということは、「何かをやろうとした」ということです。
これに気づいてほしいのです。
何かをやろうとするのは偉大なことです。
いまの私は心からそう思います。
かつての私は「何かをやろうとしたこと」より「できなかったこと」に注目していました。自分に厳しすぎると、自分の悪かった点ばかりに注目してしまい、それに引きずられてしまいます。
でも、10秒スイッチを始めたときから、私は生まれ変わりました。
レッスン2でも書きましたが、崖がけっぷちの中で「ブログを書く」と決めた自分に寄りそってOKを出してあげたいと思いました。
自分を救ってあげたいと思ったのです。
そこで、徹底的に「何かをやろうとしている気持ち」に焦点を当て続けました。
ブログを書こうとして「記事のネタを考えているよね、素晴らしい!」
ブログを書こうとして「コーヒーを飲んで集中している、エライ!」
ブログを書こうとして「カフェでカップルの会話を聞いてる、エライ!」
こんなふうに「まだ書いていない」のに、「書こうとしている」という動機に焦点を当て、OKを出し続けていました。
ブログを書こうとして「きちんと起きた、エライ!」
ブログを書こうとして「パソコンのある部屋まで歩いた、エライ!」
もはや、こじつけです(笑)
でも、徹底的に自分に寄りそっていると、不思議と絶対的な安心を感じるようになりました。
自分を受け入れる、自分にOKを出すということは、絶対的な味方になってくれるもう一人の自分を自分の中に住まわせてあげることです。
そういう味方がいると、できないことがあっても責めない自分になっていきます。
自分と仲良くできるからです。
例えば、大親友が何かできないことがあったとき、「ダメな奴だな」とは言わないですよね。「ずいぶん頑張ったね」と頑張ろうとした気持ちに寄りそうと思います。
そういう関係性を、もう一人の自分との間に築くのです。
自分が自分の最大の味方であり、大親友。
「あなたならきっとできるよ」
10秒スイッチを続けていくと、そんな気持ちが、もう一人の自分に対して生まれます。
あのとき「ブログを書こうと思っている」気持ちに徹底的にOKを出していたからこそ、私は続けられたと思います。
私は昔からどんなことも三日坊主になってしまうタイプでした。
その私が、ここまで自己実現できたのは、本当に奇跡だと思います。
これも10秒スイッチを続けることで、自分が本当にやりたいことに確信を持てるようになっていった結果です。
そして、10秒スイッチを始めて1年強ほどで、当初思い描いていたパソコン1つで全国を飛び回る生活を実現しました。
10秒スイッチを続けていると、その時の自分の器にふさわしい未来が見えてきます。
当初は「ブログを書くことで自己実現」だったのが、出版になり、教材販売になり、セラピストからコンサルタントへ転換……と幅を広げてきました。
自分の幅を広げることに終わりはありません。
ブログをはじめて11年経(た)ったある日の夜のことです。
急に「そうだ! 脚本を習わないと!」と閃(ひらめ)きました。
いまから数カ月前のことです。よくわからないまま、教室に通い始めました。
すでに他所で学んできた人もいて、完全に初心者の私は「皆、レベルが高いな……」と驚くことが何度もありました。
10秒スイッチをする前の昔の私なら、周囲と比べて自信をなくしてしまったと思います。
でも私は「脚本を学びたいと思っている気持ち」そのものにOKを出し、自分のペースで学び続けました。仕事が忙しくて、課題は半分ほど出せませんでした。
その講座では最終的に1時間ドラマの脚本を出すことになっていました。
それが、ベレー帽にカーラー事件です。
3日間で仕上げなければいけない状況で、普通なら諦めていたと思います。
でも、ずっと「脚本を学びたいと思っている気持ち」にOKを出していたので、「いまの私の実力でやりきろう」と思えました。
その後、急きょこの本が漫画形式になり、私が脚本を書くことになったのです。
これぞシンクロニシティそのもの!
だから、心底こう思うのです。
あなたの「やろうとした気持ち」そのものにOKを出し続けてほしい、と。
あなたがあなたの最大の味方になったとき、到底無理だと思っていた開かない扉があなたを待ってくれています。
【次回につづく!】