経験を無駄にするな! メモをとれ! 会社に縛られない「自分の価値」を高めるメソッド
公開日:2019/10/25
「ああ、会社に行きたくない」と毎朝嘆くくらいなら、そんな会社さっさと辞めてしまえば良いはずなのだ。だが、そう嘆く人の多くにその勇気がないのは、会社を一歩飛び出した時の「自分の価値」に自信がないからではないか。
唐土新市郎氏の『肩書き「オレ」で生きていけ!』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)は、会社や組織に縛られない「自分の価値」を高めるためのメソッドが満載のビジネス本。唐土氏によれば、フリーランスに限らず、すべてのビジネスマンにとって、「会社に頼らなくても生きていける自分」を持つことは、これからの時代を生き抜くために重要なのだという。出世したい人も、転職したい人も、独立を考えている人も、この本を読めば、自分を成長させる術を学ぶことができるに違いない。
その方法をほんの少しみてみるとしよう。
●とにかく、一度はやってみろ。そして、二度目はもっとうまくやれ!
入社1年目の新人なら、言われた仕事をその通りこなせば100点満点。だが、2年目以降になって、同じ仕事を同じレベルで二度も三度も繰り返しているようではいけない。もし同じ仕事を繰り返すことになったら、「どこにどんな工夫を加え、どう良くなったのか」をしっかり意識してほしい。常に考え、創意工夫をして、変化を生み、レベルをあげていく。それがあなたの本当の仕事なのだ。
●まず「自分ログ」をつけろ
自分のことを知らなければ、スキルを磨くことも、自分という商品の価値を高めることもできない。自分を知るためには「自分ログ」をつけることがオススメだ。たとえば、あなたは自分がどのくらいの時間、集中し続けられるか知っているだろうか。唐土氏の場合は、ストップウォッチで測ったところだいだい60分だったという。それをすぎると集中力が落ちてくるので、唐土氏は、60分ごとに休憩をいれるようにしているという。同様に、あなたの集中力のあがる時間帯も知っておいてほしい。自分にとってのゴールデンタイムを知り、自分の特徴にあった仕事の仕方をすれば、生産性は格段にあがる。かくいう唐土氏は、朝何時に起きて、その後、何を食べたら体調が良いのかさえ把握しているらしい。あなたも自分の使い方を隅から隅まで把握してみてはいかがだろうか。
●経験を無駄にするな!メモをとれ
日々積み重なっていく経験を無駄にしないようにするだけで、成長のスピートは決定的に変わる。「一流の人はメモ魔」という話を聞いたことがあるかもしれないが、それは、経験を無駄にしたくないという意識が強いためだろう。体験を逃さないように、徹底的にメモをとるようにしよう。メモ以外にも、たとえば、「感じたことノート」を用意すると良い。その名の通り、自分が感じたことをそのまま書いていくノートだが、ノートに書くことで自分の体験を整理することができる。感じたことを整理し、言語化できていなかったことを言語化がすることで、自分の考えがはっきりしてくるのだ。
本書を読むと、いかに自分が成長の機会を逃していたのかと反省させられる。だが、どの方法もすぐに取り組めるものばかり。この本を読んですぐに行動に移せば、会社や組織にとらわれずに生きられる自分に出会えるに違いない。
文=アサトーミナミ