まだ追いかける恋愛してるの? 愛するより、愛される女になれる「マリッジ・ハンティング」とは

恋愛・結婚

公開日:2019/11/1

『愛するより、愛される女であれ VENUS BIBLE ―究極のマリッジ・ハンティング―』(杉口加奈/ゴマブックス)

 いつか運命の人が現れるはずだと思い、白馬の王子様を待つ時代は終わった。バブルの頃とは違い、「結婚してこそ一人前」という意識を男性が持たなくなり、家庭的安定を女性に求めなくなってきた。現代女性は黙っていても女性が選ばれる“女性優位”の結婚が難しいことを知り、婚活へ積極的に足を運ぶ。しかし、理想の男性と巡り合えず、なかなか関係が進展しなかったりすると婚活疲れに陥り、自分に自信もなくなってしまう。

 一体、どうやって幸せを掴めばいいのだろう。そのモヤモヤを解消してくれるのが『愛するより、愛される女であれ VENUS BIBLE ―究極のマリッジ・ハンティング―』(杉口加奈/ゴマブックス)だ。

 著者の杉口さんは、2017年に株式会社プリラヴィーナを設立。「ヴィーナス婚活塾」を主宰し、恋に悩める女性をサポートし続けている。「ヴィーナス婚活塾」の目的は、エネルギーや宇宙を味方につけ、“愛と富と美”のすべてを手に入れ、理想通りのエグゼクティブ婚を叶えること。杉口さんの恋愛論は多くの女性の賛同を得ており、前著の『妥協するなら結婚するな! 無敵の婚活女』(評言社)も増刷が決定するほど、話題となった。

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 婚活本には、素敵な男性との出会い方や意中の彼を振り向かせるテクニックのみが記されていることが大半。しかし、本書は違う。「結婚」という、たったひとつのテーマだけを考えるのではなく、自分の人生そのものと向き合い、愛も富も美も手に入れようと訴えかけているのだ。男性はあくまでも、人生をより彩るためのオプション。本当に大切なのは、自分を偽らず、他人に軸を預けず、“本当の自分を生きる術”を身につけ、人生そのものをステップアップさせること。そう語る杉口さんは本当の自分に気づき、活き活きと人生を楽しめてこそ、素晴らしいパートナーは見つかるという。

■辛い婚活を魂が輝く“魂活”に

 婚活が上手くいかないと自分の価値が分からなくなり、焦ってしまう。初めは理想を抱いていたはずなのに、結婚相談所で「もっと理想を下げてみては?」と言われたり、マッチングアプリでの出会いがなかなか2回目に繋がらなかったりすると、自信が喪失。“婚活迷子”になりながらも出会いを探し続けてしまう。そんな方に向け、杉口さんは自分を大切にし、魂が輝く「魂活」をしようと訴える。

 結婚相手を探す時はよい印象を与えたくて、つい一歩下がってしまう女性も多いはず。しかし、私たちはもっと女を大胆に遊んでいい。夢を持ち、自分の望みに忠実になり、好きなファッションでやりたいことにチャレンジする。「女を大胆に遊ぶ」とは、そういう意味だ。

“婚活迷子”になっている人は自分のことが分からず、他人の言葉に振り回されながら迷走していることも多い。だが、婚活市場で自分は「商品」。魅力的に見せるには、まず自分の良さを自覚し、どんな自分も受け入れ、認め、愛していく必要がある。「私は世界一愛される唯一無二の存在」――その自信は武器となり、多くの男性を魅了する。つまらない男はそのまぶしさにタジタジになり、本物のエグゼクティブ男性のみを引き寄せられるのだという。

 婚活に迷う女性はダイヤの原石。ブランドで飾り立てるのではなく、自らが価値のあるブランドになっていけたら、未来は180度変わるのだ。

 本書には他にも、エグゼクティブ男性を引きつけて離さないLINEの使い方や恋愛ダメダメ女が自爆する禁止ワードなど、婚活時に欠かせない情報が盛りだくさん。杉口さんの辛口なアドバイスは一言一言が名言。恋愛だけでなく、生きていく上での「自分の在り方」も学べる。

 恋愛を楽しく有利に運び、シンデレラストーリーを引き寄せるマリッジ・ハンティングは、ただデートをし、ただ笑顔で過ごしているだけの婚活を行っている方の心にグサっと刺さるのでは。彼からも自分からも大切にされる「最強の愛され女子」になっていこう。

文=古川諭香