菊池寛は夜遊びを暴露され、怒って出版社を襲撃/『文豪どうかしてる逸話集』⑦
更新日:2019/11/15
誰もが知っているあの文豪に、こんな意外な一面があった!? 太宰治、芥川龍之介、夏目漱石、川端康成など、名作の生みの親の「どうかしてる」逸話を一挙紹介!
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【菊池寛】(1888~1948)
芥川賞、直木賞を設立した文壇の大御所
1910年、第一高等学校に入学。同期には、のちに親友となる芥川龍之介がいた。
その後、新聞記者を生業(なりわい)としながら芥川とともに夏目漱石の勉強会に出席し、「毎日新聞」に連載した『真珠夫人』がヒットして人気作家に。
若い作家の発表の舞台として雑誌「文藝春秋」を創刊したり、文芸と映画の親和性をいち早く見抜いて映画会社の社長に就任したりと、実業家としての才能も発揮。
文壇の活性化のために芥川賞、直木賞を設立し、ちゃっかり菊池寛賞も作っている。
怖い顔してるけど『フランダースの犬』を翻訳した人でもある。
代表作
『父帰る』(1917)
家庭を捨てて女と逃げ、20年ぶりに帰ってきた父親と、貧困と闘いながら父親代わりに家族を支えてきた長男との確執を1幕で見せる戯曲。
発表時はさほど注目されなかったが、舞台化をきっかけに注目された作品。
『真珠夫人』(1920)
菊池寛が「まずは売れること、芸術なんて二の次!」と、とにかく大衆ウケを意識して書いた通俗小説。
真珠のように美しく気高い男爵の娘・瑠璃子の、男と金と復讐の物語。
何度も映画化され、昼ドラにもなった大ヒット作。
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