有働アナや大久保佳代子さんをお手本に「人間関係のイライラ」をなくそう! 脳幹リセットワークの方法は?
公開日:2019/11/29
些細なものから深刻なものまで、人間関係の悩みは尽きない。会社でも家庭でも、人と関わっていればストレスが溜まることも多い。余裕がなくなると、他人に対してイライラしたりピリピリしたり…。ときにはそんな自分が嫌になることもあるかもしれない。しかし、実はこのイライラやピリピリは、人格や性格の問題ではなく「神経」の仕業らしい。
『人間関係が楽になる神経の仕組み 脳幹リセットワーク』(藤本靖/講談社)によれば、私たちの身体の働きはすべて神経のスイッチで制御されていて、他人に対してピリピリするなど過剰な反応をするのは、神経のスイッチが正常に調整できなくなっているからなのだそう。この調整装置は「脳幹」という場所にあり、常にさまざまなストレスにさらされている現代人は、いわばこの脳幹がカチカチに固まっている状態。これをほぐすことができれば、人間関係のストレスが軽減され、良い関係を築けるようになるはずなのだ。
本書では、そのお手本にしたい著名人と、そんなタイプの人に近づくための「ワーク」が具体的に紹介されている。私も一通り試してみたが、短時間で簡単にできるものばかりなのに、効果も感じられる。ここでは、特にオススメのワークをご紹介したい。
有働由美子さんの「脇づかい」をマスターする!
国民的な人気を誇る女性アナウンサーの有働由美子さん。知的な雰囲気を持ちつつ、可愛らしさもある彼女に好感を持つ人は多いだろう。著者によれば、有働さんの好感度は「ハンパない動き」が鍵となっているそうだ。確かに、ニュース番組では上半身しか見えないことが多いが、顔の表情だけではなく、胴体もよく動いている。これこそが、彼女の気さくで可愛らしい印象を作り出しているのだ。
そんな彼女の動きに近づくために必要なのは、厚手のタオル。とても簡単なワークなので、すぐに実践できる。
【脇タオルのワーク】
1. 座ったまま、または立った状態で、楽にまっすぐな姿勢になる。2. 厚手のタオルを丸めて左脇に挟む。
3. 視線は、海の水平線を見るように遠くへ向ける。
4. 30秒ほど経過したら左右の肩の状態をくらべる。
→両手を伸ばして頭の上で手を合わせてみると左腕が長くなった感覚があるのでは?5. 反対側でも同じことをしたら、今度はタオルを2枚用意して、丸めて両脇に挟む。ここでも視線は遠くへ向ける。
→自然に姿勢がまっすぐになって、肩の力が抜けたように感じられるのでは?6. 今度は、座った状態で両脇にタオルを挟み、胴体を前後左右に揺らしたり回転させたりする。
これが、有働さんの可愛らしさに近づく第一歩だそう。あまり時間もかからないので試してみては?
大久保佳代子さんの「舌づかい」をマスターする!
テレビで見ない日はないのでは、というほど人気者の大久保佳代子さん。毒舌や下ネタがトレードマークになっているが、なぜか嫌な感じはしない。その秘密は、彼女の「舌づかい」にあるらしい。舌が滑らかに動くと表情がやわらかくなり、可愛さがにじみ出てくるのだ。舌を付け根からやわらかくして滑らかに動かすには、舌の土台である舌骨を意識したワークが有効だ。
【舌骨ボイスのワーク】
1. 舌骨の位置を確認する。両手の指先で軽く喉元を押さえて、舌を出した時になくなり、引っ込めた時に指先に感じる出っ張りが舌骨。2. 舌骨を左右の中指の先で優しく押さえたまま、そこで支えられているのを意識しながら、舌を突き出したり、引っ込めたり、自由にいろんな方向に動かす。
3. 1分ほど舌を動かしたら、今度は舌骨を左右の中指の先で軽く押さえたまま、「アー」「エー」「イー」「ウー」「オー」と声を出す。舌骨から舌を動かすようにする。
4. 1分ほど続けたら指を離す。
このワークを行うと、舌が舌骨から動くようになり、大久保さんの舌づかいに近づくことができるそう。コツコツ練習しながら、時々、大久保さんが言いそうなフレーズ(本書では「あんた、かわいいわね。たべちゃうわよ」)を言ってみて周りの反応を確かめるのもおもしろいかもしれない。
場を和ませる矢作兼さんのようなやわらかさを手に入れる!
バラエティなどさまざまな番組で矢作さんを見かけるが、どんな時でもいい感じに力が抜けている。本書によれば、これこそが、彼が周りの人に好かれる理由だそう。矢作さんのようなほっこりした雰囲気を手に入れるために必要なのは、割り箸一膳のみ。筆者も試してみたが、本当に顎からふわっと力が抜けてリラックスできた。顎がやわらかくなることで笑顔が優しくなり、周りからの好感度も上がりそうだ。
【割り箸ワーク】
1.割っていない割り箸を一膳用意する。2. 割り箸の太い側を縦方向に右の奥歯に挟むようにしてくわえる。
3. 割り箸で広がったスペースに息が通るようなイメージを持ち、そのままリラックスして自然な呼吸を続ける。
4. 3分ほど経過したら口から割り箸を抜く。
5. 左の奥歯でも同様に行う。
本書では、他にも実にさまざまなワークが紹介されている。筆者も一通り試してみたが、難しいものはなく、数分行っただけで、身体が気持ちよく伸びたり、力が抜けたりと、リラックス効果も抜群だった。人間関係が面倒、なんだか億劫…とストレスを感じている方には、ぜひ手に取っていただきたい1冊だ。
文=松澤友子