小説?それともマンガ? よく読むジャンルの本1位は…!【Twitterアンケート996人の回答】

文芸・カルチャー

公開日:2019/11/30

 10月27日は「読書の日」。この読書の日を1日目として、11月9日までの2週間は「読書週間」と呼ばれている。さらに 2017年に11月1日が「本の日」に制定され、「読書の秋」ということもあってより読書週間という印象が強まった。そこでこの読書の日から1週間、ダ・ヴィンチニュース公式Twitterで「よく読むジャンルの本」についてアンケートを実施。アンケートには、996票が集まった。

 1位となったのは、56%と半数以上を獲得した「小説、エッセイなどの文芸書」。人気のジャンルはやはりミステリーやサスペンスといったドキドキハラハラする作品の様子。「自分では体験出来ないことを登場人物に代わりにしてもらう」など、非日常的な世界に触れられるのが魅力とのこと。小説は文字が基本で想像力をかき立てられる分、自分が疑似体験しているような感覚にもなりやすい。筆者もふとお気に入りの小説の世界に浸りたくなって、同じ小説の同じ場所を何度も繰り返し読むことがよくある。

 2位は「マンガ、ラノベ」の32%。一般的な小説に比べサクサク読めるマンガやラノベはもう少し割合が多いと予想していたが、少し意外な結果だった。ダ・ヴィンチニュースのフォロワーさんの傾向なのだろうか? 文字をあまり読まなくなっていると言われる昨今でも、やはり活字好きの人が多いのだと感じて嬉しくなった。マンガでも「スポーツ漫画にハマっています」、ラノベも「喫茶店や洋菓子店が舞台の作品が好み」というコメントがあり、全体的に好みの世界をじっくり堪能したい層が多いと感じた。

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 そのほかでは、料理本や手芸の本、児童文学などが挙がった。必要な情報の多くはネットで探せば見つけられるが、その周辺の情報を意図せず収集できたり、意外な発見があったりと、本ならではの魅力は多い。また、本という形で手にしてページをめくり、写真やデザインを眺めるのも、楽しみの1つだ。

 児童文学に関しては、「語彙も経験も少ない子どもにも楽しめる表現にとても興味があります」といったコメントも。絵本で使われているようなやさしい言葉は、ストーリーや登場人物の感情を必要以上に限定せず、読み手に委ねる、気遣いに溢れた言葉だと筆者は思う。これは多くの言葉を知っている、様々なことを経験してきた人だからこそ選べる表現なのだろう。

 読みだすとキリがない「本」だが、それでもついつい書店に入って棚を眺め、表紙やタイトルを物色して“新しい世界”を欲してしまう。「よく読むジャンルの本」としては上のような結果となったが、たまに手に取る、普段あまり読まないジャンルの本もまた特別感があって良いもの。また、本を中心とした交流や読書会、ネット上での考察や感想の投稿、検索も盛んで、そこから広がる世界も大きい。読めば読むほど、探れば探るほど読者を充実させてくれる本の世界を、これからも追い続けていきたい。

文=きこなび(月乃雫)