人が悩むのは「前世の経験」を記憶してないから!? 霊能者に聞く「生きづらさ」の解決法
公開日:2019/11/30
突然ですが、あなたは、「魂」について考えたことはありますか?
魂っていったい何? どこにあるの? 死んだら魂はどこへ行ってしまうの? 死んだら魂も消えちゃうの? …いろいろな疑問が浮かぶことでしょう。
『神様からのギフト 愛に導くスピリチュアル・メッセージの受け取り方』(尚/廣済堂出版)は、幼少時から霊能力を備え、真言密教の師匠と出会ったという導きから霊視カウンセラーとなり、これまでのべ2000件を超える霊視件数を誇る「会いに行ける霊能者」の尚さんが、魂とは何かというテーマについて、魂の世界の仕組みや、誰にでも必ずついているという守護霊の話、また私たちが生まれながらに携えている「課題」について、実際に行ったカウンセリングのケースを題材にしながら解説する1冊です。
尚さんによると、今、私たちが生きている世界(今生)で魂は肉体をまとい、人として生きています。そして、喜びや悲しみ、怒りや楽しさなど、さまざまな体験を重ねて学びを深めます。やがて肉体が寿命を迎えると、魂は肉体を脱ぎ捨てます。これが私たちの知る「死」です。
肉体を捨てた魂は、さらに学びを繰り返しながら上昇し、学び続けるそうです。その時に「もう一度、今生に生まれたほうが学びやすい」と思ってもう一度生まれ直す魂がいます。これが輪廻転生(りんねてんしょう)です。
著者の尚さんは言います。
“何度も生まれ変わり、私たちは魂を磨きます。
魂磨きの最終的な目的は、愛を学ぶことです。
愛を学ぶための課題をこなせるように、あなた自身がシナリオを設定して生まれてきたのです。”
聞きなれなくて驚く話かもしれませんが、本書によると、人生のシナリオはあの世で自分が決めてきたものであり、すべてあなたの希望通りに設定されているのだとか。そうはいっても、そんな記憶などある人は少ない、いや、いないかもしれません。
いったい自分は前世で何を学び残して、今生で何を学ばなければならないのか? 前世の記憶さえあれば、スムーズに課題に取り組むことができ、順風満帆な人生を生きることができるはず…なのに、なぜ前世の記憶は消されてしまうのでしょうか。それには理由があるそうです。
“それは、自力で自分の課題に気づくことが大切だから。それが本当の気づきであり、魂の世界ではそのことをとても大切にしているからです。前世の記憶が残って最初から自分の課題がわかっていては、自力で気づいたことになりません。”
私たちは今生で、無限にある「愛を学ぶための課題」に取り組み、一生を通じて学び続けることで魂を磨き、レベルアップしていくのです。
本書には、この課題を見つけるためのヒントや、人生を好転させるための具体的な行動についても紹介されています。「人生を向上させる7つのアクション」と銘打たれた行動には、次のようなものがあげられます。
1.瞑想をする
2.五感を磨く
3.自然に触れる
4.ネガティブな気持ちをノートに書く
5.不要な物を捨てる
6.声に出して自分を褒める
7.氏神様にごあいさつする
拍子抜けした方もいるかもしれません。どれも日々の生活のなかで取り組めそうなものばかりですよね。
本を通じて流れているやさしい語り口の本書は、「自分はいったい何のために生まれてきたんだろう?」「どうしてこんなに苦しいことばかりが続くのかしら?」と悩む人たちに対する指南書に、そしてよりよい人生を歩くためのヒントとなるでしょう。
文=小林みさえ